
休日の午後、まだ昼間だが少しずつ暗くなってきた頃。
外はしとしとと雨が降り続いていた。
隆輝はベッドで眠る彼女の凛愛の寝顔に癒されながらも、しばらくすると眠りについた。
・・・ 隆輝が気がつくと、
「凛愛?」
ベッドに凛愛がいなくなっていた。
「どこに行ったんだ??」
隆輝が家中を探しても凛愛は見つからず、外に出ると街の山の方が何やら騒がしい。
あたりは人だかりができていて、なぜか舗装されていない道になっていた。
前から、馬に引かれた馬車のようなものが来て、隆輝が馬車を見ると 木製の馬車の中に凛愛がいた。
凛愛は白装束を着ていて後ろ手や胸の周りを縛られ、猿ぐつわをされていた。
隆輝は凛愛と目が合い、凛愛は檻のような格子の中から隆輝を見て、体を向けていた。
馬車は神社の中の奥まったところに進んでいく。
神社の周りには役人のような見張りが立っていた。
神社の中の広いところで馬車が止まり後ろの扉を役人の男2人が開いた。
凛愛は馬車から出され、後ろに縛られた腕の両側を男たちにおさえられ連行された。
まわりの人だかりでは
「あんな若い子がね・・」
「可哀想に・・」
などの声が聞こえた。
そして凛愛は神社の本殿の中に入れられた。
神社の周りには武装した役人が何人も立っていて、その先の様子を垣間見ることもできなかった。
遠目に見ていた民衆はしばらくそこに留まったが、どうすることもできず帰っていった。
隆輝は、凛愛を見捨てることはできずずっと様子を伺っていた。
時は既に手遅れかもしれないが、隆輝は凛愛が助かる可能性を待ち続けていた。
夜遅くなってくると、警備も手薄になり中に侵入することができた。
隆輝は本殿の中に入っていった。
すると・・。
薄暗い本殿の中、凛愛がそこにいた!!
そこでは凛愛は白装束で麻縄のようなもので後ろ手に縛られて、柱に縛りつけられていた。手拭いのようなもので猿轡をされ、厳重に噛まされていた。
「凛愛!大丈夫か??」
隆輝は凛愛に近づき、猿轡を外した。
「隆輝・・」
「何があったんだ??」
「大勢の人が家に来て、捕えられて連れて行かれて・・。」
「今、助けてやるからな!」
凛愛を縛っている麻縄はかなり固かった。
罪もない女の子を連れ去って、酷い目に遭わせるなんて!
隆輝は憤っていたが、同時に大好きな女の子が縛られている状況にドキドキしていた。
目の前には瑞々しい少女の顔や綺麗な髪や肌、意外と似合う白装束の色っぽさ。
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