
病院の待合室、青白い光のランプが淡々と点滅していた。私はその光がとても嫌いだった。いや、苦手というより、恐怖を覚えるほどだった。
待ち時間に居眠りをしていると、見慣れた薄暗い光の中で夢を見ることがある。夢の中では、母と一緒に遊びに行くのだ。公園ではないが、どこかの広場で遊んでいる自分がいる。周りには他にも子供たちがいて、笑い声が響いていた。
夢の中で、私は一人の女の子と仲良くなった。彼女は私と同じくらいの背の高さで、いつの間にか一緒に遊ぶようになった。滑り台があるわけではないが、二人で手をつなぎ、楽しそうに走り回っていた。
その時、母が彼女の母親と笑顔で話をしているのが見えた。女の子が「お母さん!」と呼びかけると、二人は仲良く抱きあっていた。楽しいひとときが過ぎ、帰る時間になり、私は女の子に「また遊ぼうね」と言った。
目が覚めた時、私は何かが違うことに気づいた。周りは薄暗い青白い光。どうして私は母の隣ではなく、見知らぬ足元で寝ているのだろうか。
ふと、待合室の方を振り向くと、夢で遊んでいた女の子とその母親が立っていた。彼女たちは青白い光の中に浮かび上がり、穏やかな笑顔を浮かべていた。私は声を上げようとしたが、全く動けず、ただ彼女たちを見つめるしかなかった。まるで金縛りにあったように、恐怖が私を包み込んでいく。
彼女たちは徐々に光に溶け込んでいき、姿が消えると、私は布団の中に倒れ込んだ。夢を見ていたのか、現実なのかわからないまま、ただ恐怖だけが残った。目が覚めた時、病院内は静まり返っており、青白いランプも消えていた。
あの青白い光の中で彼女たちと出会うのが怖くなり、それ以来、病院の待合室での青白い光を恐れるようになった。彼女たちには悪意がないのに、私にはその存在が恐ろしかった。
数年後、母と一緒にドライブをしていた時、ふとその話をした。すると母は驚いた顔をして、同じ夢を見たことがあると言った。「あなたがその女の子と遊んでいる間、私もそのお母さんと話をしていたのよ。」
私たちは無言になった。夢での出来事が現実に響き、私たちの間に不思議な繋がりがあることを感じざるを得なかった。
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