
中編
金縛りにしてほしかった話
匿名 2日前
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初めて怪談を書くので駄文失礼します。
今現在住んでる家での実話
なんならこれを書いてる今この部屋での話
うちは昔から何かと"いる"んだけど、特に害もないのばかりなので気にならないわけではないが普通に暮らしてる。
そんな中で一回だけヤバイのが来たことがあった。
10年そこら前の話
件の日は布団を被っていたので多分秋冬くらいだったと思う。
夜中にとてつもない悪寒で叩き起こされた。
風邪とか高熱出る前兆を何倍も強くした感じで、背骨を全部氷製にでもすげ替えられたんじゃないかってくらい。
壁を向いた横寝の体勢のまま壁を見ながらマジで辛めの風邪だと思って「起きて辛かったら栄養ドリンク」の精神で丸まってそのまま二度寝した。
ちなみに私は今でも風邪は栄養ドリンクがぶ飲みで治ると信じてるし実際治る。
翌朝、予想に反して体調は面白いくらい普通で拍子抜けしていた。
面白みのない普通の日を過ごして普通に就寝。
そして昨日と同じ悪寒に叩き起こされた。
(うわ、また?)
と目を覚まして思う間もなく思考停止した。
昨日と違ってたのは体の向きだった。
壁に背を向けている。
つまりは部屋の中がばっちり見える。
ばっちり...いる。
よくある幽霊もの御用達の白い服
長い髪に隠れて性別はいまいち不明(多分女)
足もあるし床についてて浮いてなんかない
汚くないし清潔感のある身なりに思う
ただ、丸まった背中がべったり天井についている
長いんだ異様に。
3.5〜4mはある。
そしてそれが自然体だと思えるほど存在感が強かった。
霊能トークなんかあまりしたことないから上手く説明できないけど個人的にはあれらから感じる存在感が強さだと思う。
それが今まででダントツ最強だった。
私が放心しているとそれは動き出した。
背中を天井に擦りながらゆっくり歩き出す。
ズリ...ズリ...って音が聞こえた気がする。
どうしていいか分からない
目を逸らしちゃいけない気がして目だけが追う
(これ実は昨日も居たんだろうな)とか呑気な自分が頭の隅にいる。
そいつは少しの間部屋の中心あたりをぐるぐる円を描くように歩いているだけだった。
あぁ、あれは多分私を認識していない。
あれはここに在るだけなんだ。
じゃあ認識されたらどうなる?
ただ在るだけでこんなヤバイのに気づかれたら?
確実に死ぬ。
今は笑えるけど本気でそう思った。
バイクで転けて崖に突っ込みそ
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