
大学時代の友人Kから聞いた不気味な体験です。
彼の実家は山の村にあり、周囲には深い森と川が流れていました。
子供の頃、彼はその森で遊ぶのが大好きでした。
ある秋の夕暮れ、彼が小学5年生のとき、妹と一緒に川へ釣りに出かけました。
その日はなぜか魚が全然釣れず、妹はすぐに飽きてしまいました。
「お姉ちゃん、あっちで遊んでるよ!」と、妹は草むらに駆け寄り、虫を追いかけ始めました。
「釣れないんだから、あんまり遠くに行かないでね」と言いながら、Kは無視する妹を見守っていました。
しばらくして、妹が近づいてきて、「この石、すごいよ!」と見せてきました。
それは、まるでカエルのような形をした不思議な石でした。
「そろそろ帰ろう」と夕焼けが迫る中、Kは釣りを諦めました。
その日の夜、妹が部屋の隅で何かをしているのを見つけました。
「何してるの?」と尋ねると、妹はその石を小さな布に包んで、「カエルの神様を作ったの」と笑顔で答えました。
数日後、妹は高熱にうなされ、病院に連れて行きましたが、医者も原因が分からず、ただただ困惑していました。
妹の体には赤い発疹が現れ、Kは青ざめました。発疹は、あの石の形にそっくりだったからです。
Kは咄嗟にその石が原因だと考え、裏庭に持って行きました。金槌で叩き割ると、中からは赤黒い液体が溢れ出し、まるで生き物の内臓のようでした。
その石を粉々にし、焚火に投じると、妹の症状は驚くほど早く収まりました。
「川の石を持ち帰るのは、本当に危険なんだな」と、Kは心から思いました。彼の笑顔は一瞬で消え、不気味な石のことを思い出すたびに、背筋が寒くなりました。彼の村には、今もその石の伝説が語り継がれています。彼は決して、あの森に近づくことはなかったのです。
それからというもの、彼は森の奥に潜む何かを恐れ、二度とあの場所を訪れることはありませんでした。
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