
かつての職場は、商業ビルの地下に位置する薄暗い倉庫でした。冬の夜、冷え込みが厳しい中、私はゴミの回収を任され、エレベーターで地下へと降りていました。エレベーターのドアが開くと、いつもと違う重苦しい空気が漂っていました。
周囲は薄暗く、蛍光灯が不気味に点滅しています。私は荷台に積んだゴミ袋を押し、収集場所へ向かいました。しかし、その途中で、何かが視界の隅に映り込みました。それは、今まで見たことのない古びたドアでした。小さな窓があり、中は何も見えません。
驚きつつも、私はドアに近づきたくなりましたが、すぐに荷台を押し続け、収集場所にゴミを置きました。エレベーターに戻るため、再びボタンを押しました。ドアがゆっくり閉まると、視界からそのドアが消えました。
地下から出る際、先輩にその話をしたところ、彼は驚くような表情を浮かべました。「あのドアは、昔は倉庫の一部で、今は工事で封鎖されているはずだ」と言います。多くの人がその場所を通り過ぎているはずなのに、私だけがそのドアを見たのか? それとも、何か別の理由があるのか。あのドアの正体は今もわからないままです。私はただ、あの不気味なドアのことが頭から離れずにいます。 何かが、そこに潜んでいるのかもしれないのです。 もしかしたら、次にあのエレベーターを使うとき、また異変が起こるのではないかという恐怖に駆られています。
そう考えると、これがただの偶然ではなかったのかも知れません。あのドアが開かれることは、決してなく、私の心の中にだけ存在しているのかもしれません。そう思うと、ますます不安が募ります。果たして、私は何を見てしまったのでしょうか? それとも、見てはいけないものを見てしまったのでしょうか? その答えを知る者はいないのです。
あのビルには、まだ多くの秘密が隠されているのかもしれません。私の知らない世界が、そこにあるのかもしれないのです。
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