
今日は息子の9歳の誕生日。
北村は友人たちと共に山小屋に泊まり、誕生日を祝うためのケーキを持参した。
雪が降る中、家族と友人たちで盛り上がった後、いよいよケーキを食べる時間がやってきた。北村は冷凍庫からケーキを取り出し、テーブルに置いて箱を開ける。
その瞬間、息子の誕生日を祝うはずの笑顔が一瞬にして凍りついた。
現れたのは、真っ黒なチョコレートケーキだった。
「これ、違うよ!イチゴのケーキを頼んだのに!」
北村は驚きの声を上げたが、さらに恐ろしいものが目に飛び込んできた。ケーキの上に乗っていたプレートには、こう書かれていた。
“何歳まで生きるつもり?”
北村は思わず後ずさりし、友人たちも一瞬の静寂の後、ざわめきが広がった。
「これはどういうことだ?」と友人の一人が言った。
北村は不安を抱えながらも、すぐに持参したケーキ屋に電話をかけた。
店員は謝罪し、実はこのケーキは他の客のものだったが、苗字が同じだったため間違えてしまったと説明した。
「本当に申し訳ありません。すぐに新しいものをお持ちします。」
友人たちがケーキを持って帰る店員を見送る中、北村はそのプレートが頭から離れなかった。
「きっと運が悪かったんだ。」
友人たちはそう言ってパーティーを続けたが、北村の心の中には重い空気が残っていた。
「世の中には本当に奇妙なことがあるもんだな。」
北村は呟いた。
この出来事が笑い話になることを願っていたが、彼の胸には不安が渦巻いていた。
彼は息子が無事に成長することを祈るしかなかった。
この話を聞いたとき、友人たちは笑いをこらえられなかったが、北村はその笑いがどこか不気味に感じられた。
「こんなことが続くのか?」。
誰もが思った。
冬の山小屋での誕生日。
それは一生忘れられない日となった。
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