
大人になってからはあまり行かなくなったけれど、子供の頃は友達と一緒に怖い話を語るのが好きでした。特にホラー映画を見ては、キャーキャー言いながら盛り上がるのが楽しかったのです。
その日、友人の一人が古い公民館でのホラー鑑賞会を提案しました。参加する予定だった友達は急な用事で来られなくなり、集まったのは4人になりました。私たちはその公民館の一室で、薄暗い雰囲気を作るために電気を消し、持ち寄ったお菓子を広げて映画を観始めました。
映画は次第に怖さを増し、みんなでわいわい言いながら楽しんでいました。ところが、途中で一人の友達が「私のジュースがない!」と騒ぎ始めました。みんなで確認したところ、確かに人数分のコップが揃っていないことに気づきました。私は急いで下の階にジュースを取りに行き、再び部屋に戻ると、その友達は「ありがとう」と言ってくれましたが、その声に少し違和感を感じました。
映画は最後まで盛り上がり、楽しい時間が過ぎていきました。しかし、片付けの最中、ふと誰かが「コップの数が多い」と言い出しました。みんなで数を数えると、確かにコップの数は6つありました。最初に用意した5つに、私が持ってきた1つを足すと、合計が6つになってしまったのです。
その後、友達の一人が「確認したとき、みんなでコップを持っていたよね?その時に6人いたような気がする」と言いました。私も思い返してみて、確かにそんな記憶が浮かび上がりました。その瞬間、空気が一変し、私たちは本当のホラーを体験しているかのような不安に包まれました。
鑑賞会が終わって帰ると、翌日学校でショッキングなニュースが飛び込んできました。私たちが昨夜一緒に過ごす予定だった友達が、交通事故で亡くなったというのです。あまりの衝撃に、私たちは涙を流しました。
その帰り道、私は昨夜の違和感を思い出しました。ジュースをくれた友達の声が、亡くなった友達の声に似ていたのです。その声が、暗い中での一瞬の出来事として脳裏に焼き付いていました。友達が事故にあった時間は、私たちが公民館で映画を観ていた時間とほぼ一致していることも知らされました。
あの時、あの場には5人ではなく、きっともう一人が一緒にいたのだと思います。彼女は私たちと一緒に過ごすことができなかったことを心残りにしていたのかもしれません。最後に、私たちと一緒に騒ぎたかったのかもしれないのです。
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