
大学生活の合間にアルバイトをしていた頃のことです。ある冬の夜、駅近くのコンビニでレジを担当していました。このコンビニは、いつも賑わいを見せているのですが、ただ一つだけ人が寄り付かない場所がありました。それは、お菓子の陳列棚です。
他のコンビニでは子供たちが走り回り、大人も楽しそうに選んでいるのですが、この店ではどういうわけか、誰もそのコーナーに近づこうとしません。夜遅くのシフトでも、品出し中でも、誰一人としてお菓子を手に取る人がいないのです。「ここの店に来る人はお菓子を食べないのかな」と不思議に思っていました。
そんなある日、先輩からその理由を知りました。「ここにはね、お菓子コーナーを狙う幽霊がいるんだよ。」彼の話によると、過去にお菓子を選んでいたお客さんが、幼い子供の姿を見たというのです。「その子は足にしがみついて、目が合った瞬間に消えた」と。
他にも、「お菓子の通路の真ん中に黒い影が座っていた」とか、「通り抜けると子供の声が聞こえてきて『一緒に遊ぼう』って言われた」という体験談が多く寄せられていたため、誰も近寄らなくなってしまったそうです。
私自身も一度、そのお菓子コーナーで不気味な体験をしました。半透明の子供が嬉しそうに走り回っていて、思わずぎょっとしてその場に目をこらしました。目が合った瞬間、彼は不気味な笑みを浮かべ、すっと消えてしまいました。
そのコンビニは今は別の店に変わっていますが、お菓子コーナーがあった場所には、今もまだあの子供の霊がいるのかもしれません。冬の夜、空気が凍りつくような時間帯に、誰かがその場所を通り過ぎるとき、果たして何が見えるのでしょうか…。
あの子供の笑顔が、再び誰かの前に現れる日が来るのかもしれません。
その恐怖が、私の心にずっと残っているのです。
今でも、そのコンビニのことを思い出すと、背筋が凍るような思いがします。
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