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幽霊とケンカ
中編

幽霊とケンカ

匿名 2016年7月13日
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今から6年位前、家族で引っ越したばかりのときの話です。 夜家族で団らんしていると、父が 「ちょっとコンビニ行ってくる」 と出て行きました。父はお酒を飲んでて酔っ払っていたので、大丈夫かなと少し思っていましたが、30分ほどして戻ってきました。 「コンビニ近いのになんでこんな時間かかったの?」 と父に尋ねると 「変なやつと口論になった」 と言ったので 「ちょっと。そんな事するのやめなよ。近所の人だったらどうするの?」 と少し怒ると ぶつぶつ言いながら1階の事務所に降りて行きました。(家は3階建で1階は父の会社の事務所でした) そして数分すると、父が少しキレ気味で戻ってきました。 近くにいる妹に何もしていないのに急に怒り出し、妹は泣きながら部屋に戻って行きました。 「どうしたの急に!なんなの?」 と聞くと 「あいつが悪いんだよ。俺何もしてないのに急に絡んできやがって」 と話しが噛み合いませんでした。 「ちょっと待ってどういうこと?」 と聞き、何とか話をまとめると、 父がコンビニから帰る途中、おじさんが急に話しかけてきて、わけのわからない話を散々されて、挙げ句の果てに口論になった。ということでした。 私は、「口論になったのは妹とは関係ないじゃん!」 と母と一緒に攻め立てると、父はかなり興奮しだして、急に母に掴みかかり、取っ組み合いになってしまいました。 「ちょっとやめなよ!!!」 と父を引っ張った時、手がものすごく電気が走ったかのようにしびれて動かなくなりました。 びっくりしましたが、そこでようやく、父は何かに取り憑かれていると思いました。 明らかにいつもとは違っていたし、目は血走って唸ってもいました。 母が父を突き飛ばし、父は唸りながら1階に降りて行き、戻ってきませんでした。 部屋は散々な状態でした。 母に 「お父さんおかしいよ。絶対なんかに取り憑かれてる」 と話し、お母さんも 「だと思うわ〜かなり力弱かったし手だけは絶対あげないからね」 と言っていました。 その日はもう深夜を回っていて、次の日も妹達は学校だったので、そのままの状態で休むことにしました。 次の日の朝、父が下から戻ってきて、あまりの酷い部屋の状態に 「何があったんだ!?」 とびっくりしていました。 昨日のことは何も覚えていない様で、目が覚めたら下にいたとかなり混乱していました。 「変なおじさんと口論になったとかキレてたんだよ?覚えてないの?」 と聞くと、 「口論になったのは覚えてる。そこから先が何も覚えてない。でもあの人どこかで見た様な気がするんだよな」 と言っていました。 私も昨日のことは何だったんだろうと思いながら、父と近くのスーパーに買い出しに行く途中、近くの家がお葬式だったみたいでした。 父が、「あっ!」 と急に叫び、 「どこかで見たことあると思ったら、この家の人だ!」 と言いました。 つまり父は幽霊相手に口論になり、取り憑かれて戻ってきたのです。 こんな分かりやすい取り憑かれ方もあるんだと思いました。

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