
私が中学生のころの話です。
毎年、学校全体で行われる文化祭がありました。規模は小さいものの、各クラスごとに工夫を凝らした催しが行われていました。私たちのクラスでは、古びた映画館の一角を借りて、ホラー映画の上映会を企画しました。この映画館は一度もリニューアルされておらず、薄暗く、どこか不気味な雰囲気が漂っていました。
映画の上映中には、私たちが自作の短編ホラー映画を映し出すことになりました。しかし、映画館の利用規約でお化け屋敷の設置は認められていませんでした。理由は、過去にお化け屋敷を設けた際に、何かが起こったからだと聞いていました。
ある日、私の妹が「どうしてお化け屋敷がダメなの?」と尋ねると、先生は冗談めかして「お化けが出てくるからだよ」と言いました。私たちは半信半疑でしたが、そのまま企画を進めることにしました。
当日、上映が始まると、薄暗い映画館の中で観客の興奮が高まりました。私たちの短編ホラー映画が流れ、観客の反応を楽しみながら、私と妹は映画の後ろで待機していました。次の上映までの合間に、私は少し不安を覚えました。何かが起こるのではないかと。
上映が終わり、拍手が響く中、妹が「次は私たちがやる番だね」と言いました。私たちはステージに立ち、観客の前で映画について話し始めました。そこで、突然、映画館のプロジェクターが止まり、場が静まり返りました。
「おい」と耳元で誰かが呼ぶ声がしました。観客がいる前なのに、明らかに私たちの後ろから聞こえました。振り向くと、誰もいません。私は心臓がバクバクし、視線を前に戻しました。
その瞬間、再び「あおい」と声が聞こえ、今度はもっと近くで。まるで誰かが私の後ろで見ているかのようでした。恐怖が押し寄せ、私は喉の奥が締め付けられる思いでした。周囲では誰かの笑い声が聞こえましたが、私にはその声が異様に響きました。
上映会が終わり、観客が帰った後、私たちは映画館の裏へ行きました。そこで、古びたフィルムプロジェクターの前に立つと、何かが目に入りました。それは、古いお化け屋敷のチラシでした。ずっと前の文化祭で使われたもので、そこには「お化けが出る」と書かれていました。
急に恐怖が襲ってきました。私たちはすぐに映画館を出ることにしましたが、振り返ると、窓の向こうに何かが見えました。影のようなものがちらりと動くのです。私たちは逃げるようにその場を離れました。
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