
長編
誘(いざな)いの腕
匿名 3日前
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てないように、川に向かいました。
この家の前の小川は、浅いところは20cmくらいしかないのですが、深いところだと2m近くある、かっこうの魚捕獲のポイントでした。
何回も遊んだことがある私は、ポイントを知っていたので、そこをAと一緒に見てまわりました。
そして彼此、1時間ほど経過した頃、
A「全然おらんねー」
私「確かに。お盆はおらんのやろか?」
A「お前までそんな迷信みたいなこと思っとるん?」
私「いや、そういうわけじゃないけど、、、」
このとき私たちの周りは、松明の明かりと、お盆の期間中灯っている灯籠の明かりと、月明かりしかなく、ちょっぴり心細くなっていたんだと思います。
A「とりあえず、あの1番深そうなとこ最後に見てみようぜ」
私「分かった。じゃあそこにおらんかったら帰って寝よ?」
A「おっけい」
あとから聞いた話ですが、このときのAは心細さなど微塵も感じておらず、ただ魚が獲りたい一心だったそうです。
そして私たちは50mほど、上流にのぼり、1番深そうなポイントまでやってきました。
A「じゃあちょっぴり潜ってくるわ」
私「溺れるなよー」
A「溺れたら、助けてな!」
と冗談をとばしながら、Aは潜っていきました。
私は1番深いところまではいけないので、ギリギリ足の立つところで、精一杯松明を上にあげ、見守っていました。
(バシャアっ!)
私はいきなり発せられた水音にびっくりし、危うく松明を落とすところでした。
Aがいきなり浮上してきたのです。
私「びっくりするやんか!ゆっくり上がってこんと、音でバレるかもしれんやろ!」
と怒ったようにAに言いましたが、
そんな私の言葉を無視するように、
A「おい、めっちゃでかそうなやつおったで!」
私「やつ、、、?」
A「よく見えんかったけど、青白っぽくて、長いやつが、岩の奥に見えた!」
私「鰻やろか?」
A「分からん、眼鏡曇ってよう見えんかったし」
この頃の水中眼鏡はあまりできの良いものではなく、すぐに曇ってしまうもので、至近距離までいかないと、なかなか見えませんでした。
A「もっかい潜って見てくる」
私「おう!」
そして再びAは身を沈めていきました。
と思いきや、数十秒もしないうちに上がってきて、
A「はぁ、はぁ、はぁ」
息を切らして上がってきたAに
私「すぐ上がってきて、どしたん?」
A「は、は
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chat_bubble コメント(5件)
- お盆は川に行かないようにします。れーたん
- 最後のその後談がいらないのでは。 原因不明なのに何故痣が消える事はないと断言できるのか?その箇所のせいで話全体が安っぽくなった。じゃん
- 目を通していただきありがとうございます!▲▼
- 確かに、、、、、、、かっしー
- 怖いですね…((((;゚Д゚)))))))りんご丸