
長編
誘(いざな)いの腕
匿名 3日前
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私が信じるのにも十分な言葉でした。
祖母「これからお盆のときは、絶対川に遊びにいったらいけんよ」
私「うん、ごめんなさい」
そう言って泣きそうになった私の頭を、祖母は優しく撫でてくれました。
それから数日して、私はAのお見舞いにいきました。
Aの足の状態は私よりひどく、しばらくは車椅子生活が続くそうですが、後遺症などは残らないだろう、とのことでした。
私は祖母から聞いたすべてをAに話し、Aも自分が実際経験したことなので、信じている様子でした。
私「歩けるようになったら、また川遊びいこうよ」
A「おう、当たり前じゃん!」
私・A「お盆以外に!」
そう言って笑い合う私たち2人の足には、生々しい手形のあとが無数に残っていました。
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あのできごとから数十年、大人になった今もAとは変わらず、仲良くやっています。
お互いの足に残っていた手形も年々、薄れてきて、今では大きな痣のようになっています。
医者によると、この痣は薄くはなっていくが、原因不明で生涯消えることはないだろう、とのことでした。
それでも構わないと今では思っています。
昔からの言い伝えを、ただの迷信だとバカにした私たちへの罰があたったんだと。
私はこれからもこの痣を、”禁忌を破った代償”として背負って生きていきます。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(5件)
- お盆は川に行かないようにします。れーたん
- 最後のその後談がいらないのでは。 原因不明なのに何故痣が消える事はないと断言できるのか?その箇所のせいで話全体が安っぽくなった。じゃん
- 目を通していただきありがとうございます!▲▼
- 確かに、、、、、、、かっしー
- 怖いですね…((((;゚Д゚)))))))りんご丸