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長編

勘違い その参

つなか 3日前
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ホールはホテルのようだった。さ、さすがはマドンナの居城… エレベーターに乗ると、さおりちゃんは5階のボタンを押した。 エレベーターが開き、506号室の前で立ち止まると、さおりちゃんはスクバから鍵を出し、扉へと差し込んだ。 「お邪魔しまーす。。」 「パパもママも仕事でいないの。さ、上がって」 さおりちゃんは、廊下の突き当たりの部屋に案内してくれた。ここが彼女の部屋なんだろう。部屋にはいちいち可愛い装飾が並んでおり、初めて入る同級生女子の部屋に興奮を隠しきれなかった。 ふとベットの横に目をやると、綺麗な鳥籠の中に一羽の文鳥がいた。出来ることならこの文鳥になりたい。。なんて思っていると、さおりちゃんがお茶を持ってきてくれた。 そしてちょこんとベットに座ると、こんなことを聞いてきた。 「ねえユウくん。私ってどんなイメージ?」 突然の質問に焦ったが、冷静さを装って、 「クラスの人気者、かな〜」 かな〜じゃねえよ!!!とすかさず自分にツッコミを入れる。落ち着け。お前ならできる。焦るなー。 さおりちゃんはニコッと笑うと、籠から文鳥を取り出し、手に乗っけて頭を撫でながら重そうに口を開いた。 「あと少ししか生きられないの。可哀想でしょ?」 「そうなんだ。。もしかして病気?」 「そう。お医者さんが言うんだもの。間違いないわ」 すると文鳥は俺の手に乗ってきた。 鳥が少し苦手だったが、さおりちゃんのペットフィルターが掛かって、全然平気だった。 「ユウくんに懐いちゃったみたい。」 「人懐っこいの?」 「ううん。全然。きっとユウくんの優しさを感じ取ったんだね!なんか安心する。」 あはははは 部屋に広がる幸せな空気。この瞬間が一生続けばいいのに。そう思った。 それから時が経つのを忘れて、話し込んでしまい、もう外は暗くなっていた。 「いけない!暗くなっちゃった!これじゃよく見えないかな〜…」 「だ、大丈夫だよ!子供じゃあるまいし!1人で帰れるから!」 玄関先でさおりちゃんは、 「今日はありがとうね。ユウくん。お陰で吹っ切れたよ。私やっぱりユウくんのこと好きだったみたい。」 「え!?あ、ありがとう!てかこちらこそ遊んでくれてありがとうね!お邪魔しましたーー」 そそくさと帰ろうとする俺に向かってさおりちゃんは言う 「ユウくん。これからも一緒に居てくれる?」 「も、もも、もちろん。俺で良ければずっと一緒

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