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長編

誰だったのでしょうか

匿名 2日前
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長文になりますがお付き合いください。 私が小学生の頃、もう30年以上も昔の話になります。 当時私はF県にある実家で両親、姉と4人で暮らしていました。どこへ行くにも車が必要な地域でしたので車を停められる広さの庭、母が守っていた畑。釣り好きな父の物置兼ガレージ。家は二階建ての木造建築。家の周りは青々とした田んぼが広がるごく普通の田舎町でした。 夏休みが終わり新学期の慌ただしさも落ち着いてきた10月初旬ごろだったと思います。 その日私は学校が休みで、二階にある自分の部屋にこもり漫画を読んでダラダラと過ごしていました。 今ほど暑くないとはいえ日中の日差しはやはり気力を奪います。勉強をする気にもなれず床に寝転がっていた私は、ふと耳を澄ませました。 ガタガタ、カシャン 隣の姉の部屋からです。机の引き出しを開ける音、何かを拾い上げるような音。がちゃがちゃと何かを探しているようにも聞こえました。私は何気なく 「お母さん?」 と声を掛けました。その日、中学生だった姉は修学旅行で東京に行っており留守だったのです。 父は仕事、家にいたのは私と母だけでした。音は止まず、ガチャガチャという音が徐々に大きくなっていきます。苛立ちが伝わってくるような雰囲気に、 「何してんの?」と再度、少し大きな声で呼びかけました。返事はなく、何かを探すような音だけが続いています。何かおかしい。そう思って身体を起こした時、ただいま、という声が階下から聞こえました。 え? 隣の部屋の音がぴたりと止みました。 階段を上がってくる音と共に、恵子、寝てるの?と母の声が聞こえました。 どういうこと?お母さんじゃなかったの? さっきまで聞こえていた音は? 顔を覗かせた母にしどろもどろになりつつこのことを伝えてみましたが、笑いながら、誰もいないわよ、と取り合ってくれません。2人で隣の部屋のドアをノックしゆっくりとノブを引きます。 誰もいないどころか部屋が荒らされたような形跡もなく、机の引き出しもきちんと閉まっていました。 「寝ぼけてたのよあんた。勉強して目を覚ましなさいよ」 そう言い残し階段を降りていく背中を見つめたまま、私はその場から動けませんでした。 それから何もなく月日は流れ、私は28歳になりました。東京で就職、結婚を経て、3歳の娘と一緒に実家に帰省したある夏のことです。 夜ご飯を終え、二階にある自分の部屋に娘を連れて行き、ベッドに寝かせました。娘はは

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  • 両親姉と4人暮らしのはずなのに、友達と遊びに行った兄… どういうこと?
    あー
  • 語彙力をつけましょう
  • 久しぶりのちゃんとしたオカルトでほっとした まあ、ひとつ前のも悪くはなかったが
    読者
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