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中編

自転車

じっちゃん 3日前
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高校2年生の秋の事です。 友人のKちゃんと一緒にバスケ部に入っていたのですが、大会も近く練習に熱が入った事もあって帰りが9時近くなっていました。 2人とも自転車通学でしたが、時間も時間だったため、迎えに来てもらおうかなんて話をして、お互いの家に電話をしましたが、Kちゃんの家は両親とも。私の家も父が帰宅していない様で、車がないとの事。 「まぁ、しょうがないか。それに自転車ないと、明日学校来るの面倒だしねー。」 「いやいや、最悪休めばいいっしょ」 なんて笑いながら帰る準備をしました。 通学路自体、途中にあるお寺(墓地)の怪談話で盛り上がる他には何もない、町中の平坦な道でしたので、適当に笑い話なんかしながら並んで帰っていました。 先ほど書いたお寺も通り過ぎ、ちょっとだけ街灯の少ない暗い道に入った時、それまで口数の多かったKちゃんが急に静かになりました。 そして自転車を漕ぐのも止めて、立ち止まったのです。 気になって「Kちゃん、どうしたの?自転車どっか壊れた?」と話かけても反応がありません。 代わりに聞こえてくるのは呻き声の様な低い声だけ。 さすがに心配になって、「Kちゃん!?Kちゃん、大丈夫!?」などと声を掛けた途端、Kちゃんが大きな声と共に「驚いた?驚いたっしょ?」と。 私も怒りがちに「洒落にならんわ、もう!」 彼女も笑いながら「いやー、ゴメンゴメン。でもいい絵が撮れたよー?」 私「全くもう。そういうの嫌いなの知ってるでしょ?次やったら置いて帰るよ?」 なんてやり取りをして、また帰り始めました。 少し経って、いつもの別れ道が近付いてきました。 しかし、私の少し後ろの方で彼女がまた立ち止まっています。 「Kちゃん、次は何?」となかば呆れがちに声を掛けましたが、反応はありません。 私「Kちゃん、怒るよ?」 K「…ぁ…り」 私「Kちゃん?」 K「……」(何か呟いてる) Kちゃんはそのまま自転車をこぎ始め、咄嗟にその後を追いかけましたが、先を進む彼女を見るとおかしな事に気付きました。 街灯に照らされた影が前方にのみ映り、自転車のライトが当たっているのにも関わらず消えず黒く残り続けていたのです。 不気味になって止まった私の方を、彼女が前進したまま振り返って。 「ぃね」(去ね、死ね、それとも別の言葉なのかは分かりませんでした) Kちゃんとはそれ以来会っていません。 学校も転校してしまい、その前に家を訪ねて一度

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