
これは、私が体験した不気味な出来事です。
今でも夢だったのではないかと疑うほど、奇妙な思い出です。
──私は、友人の二人と共に心霊スポットを巡っていました。ある冬の夜、古びた山中のトンネルに行くことにしたのです。噂によると、そこには不気味な白い服の女性が現れるとのこと。
到着すると、トンネルはひんやりとした空気に包まれていました。私たちは懐中電灯を持ち、恐れを抱きながらも、好奇心が勝って中へと進みました。すると、奥の方にぼんやりとした人影が見えました。
それは、まさに噂の女性の姿でした。彼女は静かにうつむき、動かないで立っていました。私たちはその場に立ち尽くし、動けなくなりました。すると、友人たちが急に大声で笑い出したのです。何がそんなに面白いのか理解できず、私は恐怖に駆られました。
「これ、何かおかしいよ…」と呟くと、突然女性が低く濁った声で叫びました。その声はトンネルの中に響き渡り、私たちの心臓は早鐘のように鳴り響きました。
友人たちはその瞬間、笑い続けるのをやめることなく、ひどく引きつった声で笑っていました。まるで何かに取り憑かれているかのように。
私は恐怖に駆られ、目を閉じました。そして、次に目を開けると、女性も友人たちもその場にはいませんでした。静寂が漂い、風の音すら聞こえない不気味な時間が流れました。
私たちは無我夢中でトンネルを走り抜け、外に出ると息を切らしていましたが、友人たちの姿はどこにも見当たりませんでした。連絡を試みても、SNSや電話には全く反応がなく、彼女たちの痕跡は消えていました。
それから数ヵ月後、深夜の公園で、ベンチに並んで座っている二つの影を見かけました。背中しか見えませんでしたが、どういうわけか、あの二人だと感じました。
しかし、彼女たちは振り向くこともなく、ただ静かに座っていました。あの時の笑い声が耳にこびりついて離れません。私には、何が本当に起こったのか、未だに理解できないままです。
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