
私は小学校の頃、友達と肝試しをすることになった。
その場所は近所にある古びた神社。夜遅く、薄暗い境内に足を踏み入れると、まるで時間が止まったかのような静けさが広がっていた。
友達たちはみんな明るく笑っていたが、私はその神社の不気味さに心がざわついていた。
特に、真っ黒な大きな木々が立ち並ぶ奥の方にある小さなお堂が、妙に気になって仕方なかった。
その日、私たちはみんなでお堂の中に入ることに決めた。お守りがたくさん置かれているその場所は、薄暗く、まるで誰かが見ているような感覚がした。私の心臓はドキドキと音を立て、恐怖がじわじわと迫ってきた。
お堂の中に入ると、友達の一人が古いお守りを手に取った。「これ、なんか不気味じゃない?」と笑いながら言った。その瞬間、外から風が吹き込んできたかのように、周囲の空気がピリッと張り詰めた。
その後、みんなでお堂を出ると、突然、背後から「カサカサ」という音が聞こえた。私たちは思わず振り向いた。しかし、そこには何もいなかった。ただ風が木々を揺らしているだけだった。
しかし、心のどこかで何かがいる気配を感じていた。帰る途中、私はそのお守りを忘れないようにと手に持っていたが、急に重さを感じた。
その時、遠くから声が聞こえてきた。「お守り、返して…」
恐怖に駆られた私は、友達に話すこともできず、そのまま走り出した。後ろを振り返ると、やはり誰もいない。ただ、風だけが私の耳元で囁いていた。
家に着くと、手に持っていたお守りは消えていた。あの神社で何が起こったのか、今でも分からない。私の心にはあの声が焼き付いている。あれは一体、何だったのだろうか。今でもその時の恐怖が忘れられない。あの神社には二度と近づかないと誓った。
あの夜、確かに何かが私を見ていたのだ。幽霊ではなく、何か生きたものが。私はその影を忘れることができない。特別な体験として、今でも心に深く刻まれている。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



