
長編
20歳の冬
ゆき 3日前
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行こう、今日は電気を付けてなるべく鏡を見ないようにして寝なきゃね。
美人Bが1人暮らしなのは把握済み。
家に帰って1人の部屋を連想させる。
「申し訳ないんだけど、今日泊まってもいいかな?」
こちらから言うのではなく言わせる技術。
人の弱みにつけ込んだサイテーの1手だが、同時に神がかった1手だと思う。
もちろんいいよ俺も怖いしと真っ黒な嘘を吐き、マッチ箱のような俺の城へ舵を切った。
ベッドでゴソゴソしている時に足首もサラッと確認したけど、赤黒い手形が、、、、、、なーんてのもなかった。
次の日、真昼間に再度廃ラブホ へ
怖いから取ってきてくれとか身勝手なことを言わずに、ちゃんと自分も探しにくるあたり美人Bの人の良さを感じる。
携帯は転んだ場所に普通に落ちていた。
せっかくだから3階の部屋を見て回るか聞いてみたが、絶対無理と即却下。
大人しく帰ることにした。
美人Bには卒業までの間、毎回テスト直前にお世話になった。勉強のできる子で助かったし、被っている講義の時は友達の少ない俺と一緒に受けてくれた。
それとは裏腹に、心霊スポット以降大学内で女子3人が一緒にいる姿を見ることは2度となかった。
後日談:
- 友達は大切に!!
この怖い話はどうでしたか?
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- リオさん 純粋に心霊で怖いだけの話しだと、他の人達ほど怖い思いしてないからですねー笑 何かエッセンスをと思って、ありのままを書いてます27歳ブサイク
- 内容も怖いですが、女の子との描写が面白いです笑 経験豊富なんだろうなと笑う これからも楽しみにしてます!リオ