
(前回は「長い黒髪の可愛らしい少女」を参照)
・・
少女は黙って三角座りをして、隆輝の方を見ていた。少女が大人しくしているようだったので、そのままにおいていた。
少女は隆輝の黒いトレーナーなどを身につけていた。
少女は隆輝に監視されながらも、ずっと部屋にいた。
しばらくすると、隆輝は雑誌や軽食などを用意したり、テレビを見て良いことにしていた。
少女は今、隆輝という男に監禁されている状態であったが、部屋から出られない以外はほぼ自由だった。
夜になると少女は奥の部屋に連れて行かれ、布団を敷いて寝るようだった。
隆輝の部屋は広いワンルームのような部屋であったが、奥の部屋を引き戸で仕切り個室状にすることも可能だった。
部屋には窓もあるが窓の鍵には結束バンドがされていて、少女の使う部屋には刃物を一切置かないようにしていた。
少女のいる部屋から外に出るには、隆輝のいるワンルームの部屋を通らなければならない。
隙をついて逃げられるリスクもあるが、隆輝は少女の体を拘束せずにおいていた。
彼女は今のところ大人しい。
まぁ、油断させるためかもしれないが・・
・・・
その次の日も、少女は隆輝と一日中部屋で過ごしていた。
少女を部屋に置いたまま買い物には行けないので、隆輝はずっと部屋にいたが、少女に何かおかしなことをすることは全くなかった。
その翌日、隆輝はその日仕事が入っていた。
隆輝は運び屋だけでなく、運送のアルバイトの仕事をしていた。
前日の夕飯のとき、そのことを隆輝が少女に伝えると、
「そうなんだ。じゃあ私を縛ってもいいよ。」
「え、いいの?」
意外な顔をする隆輝。
「だって、逃げられたら困るでしょ。」
そして今。
隆輝が着替え終えて仕事の準備をすると、ロープを持ってきた。
少女は少しも嫌な顔をせずに手を後ろに回した。
「ごめんな・・」
「ううん、いいの。」
少女は隆輝に縛られていた。
少女の後ろ手首を縛って結び目をつくったあと、不意に少女が
「この縛り方だと、ほどけるからやり直した方がいいよ。」
「え?・・なんで?」
不思議に思う隆輝。
このまま黙っておけば少女は逃げられたのに・・
そう思いながらも、少女が
「ここで強く引いて、あとここで結んで・・」
そのあと少女は猿ぐつわをはめられて、隆輝は外に出て行った。
少女は隆輝がドアを開けて出て行くのを見送ったあと、しばらく考えごとをしていた。
少女自身も、先ほど何も言わなければ逃げられたかもしれないと後悔する面もあった。
後日談:
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