
大学に通う私は冬休みに実家に戻り、毎晩遅くまでオンラインゲームに熱中していた。
友達と通話しながら、「ちょっと助けて!」「すぐ行く!」とわいわいやっていた。
その日は深夜2時を過ぎた頃、ゲームを終え、友達との通話を切った後、体をほぐそうとストレッチをしていた。その時、コンコンと不気味な音が耳に入った。
私の座っているデスクの横にはカーテンで閉じられた窓があり、明らかにその方向からの音だと感じた。冬の夜、外は冷え切り、鳥や車の音などは皆無だ。音が何かの生活音ではないことはすぐに理解できた。
勇気を振り絞り、カーテンを開けようとした。
窓を勢いよく開けると、部屋の明かりが外に反射し、私の姿が映った。外は真っ暗で、街灯もほとんどなく、ただの静寂が広がっていた。「何もいないじゃん」と自分に言い聞かせ、窓を閉めようとしたその瞬間、目の端に何かが映った。
「うわああああ!?」
窓に映る影、それは長い髪で顔を隠した女性のようだった。驚きのあまり、私は尻もちをつくように倒れ込んだ。頭の中で「え?何が起こったの?」と混乱しながら、慌ててカーテンを閉じた。
その影が部屋に入ってくるのではないかという恐怖が押し寄せた。しかし、幽霊なら通り抜けるだろうか?そんなくだらない考えが頭をよぎる。
すぐにパソコンに戻り、友達に電話をかけた。10コールほどでようやく繋がった。
『どうしたん?今寝るとこやったのに』
「やばい!幽霊が見えたかもしれない!」
興奮が冷めやらぬ私は、友達の眠そうな声を無視して、さっきの出来事を必死に伝えた。「本当に信じられない!」と興奮した声で続けた。
一通り話し終え、少し落ち着いたところで友達の返事を待った。
『……でもさ、それが窓に映ってたなら、家の中にいたってことやない?』
友達の言葉にぞっとし、私は急いで一階に下りていった。心がざわつく中、ただ一つの恐怖が私を包み込んだ。
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