
私が高校生だった頃、実家の書斎で体験した不可解な出来事について話そうと思います。
その日は特に何も予定がなく、静かな冬の夜に自宅でゴロゴロしていました。家族はそれぞれの部屋にいる中、私はソファに寝転び、テレビを流しながらウトウトしていました。
夕食後、夢のような感覚の中で少し眠りに落ちていたと思います。すると、どこからか「…美、…美」と、微かに声が聞こえてきました。最初は母が私を呼んでいるのかと思い、起きようとしましたが、体が全く動きません。金縛りにかかっていました。
「美、…美」と、声が何度も繰り返されます。冷静を保とうとするも、声は徐々に優しい母のものから、高音の女性の声へと変わっていきました。目を開けることはできないと感じながらも、無意識に目が開いてしまい、首が左へ向いてしまいました。
その瞬間、壁に描かれた絵から、白く細長い顔を持つ鳥のような女が現れました。目が合った瞬間、彼女の口が大きく裂け、耳元まで開いたその姿が迫ってきます。「食べられる!」と恐怖が押し寄せ、思わず目をぎゅっと閉じました。
その途端、金縛りが解け、声も消えました。私はすぐに母の部屋へ駆け込み、起きていた出来事を話しましたが、彼女は私のことを呼んでもいないし、ただの夢だと言うのです。あれ以来、あの鳥の女の存在が何だったのか、今でも謎のままです。今でも冬の夜になると、あの時の恐怖が蘇るのです。夜の静けさが、恐ろしい記憶を呼び起こします。
あの女は一体、何者だったのでしょうか?
その答えを探し続けています。
彼女が再び現れないことを願っています。
時折、声を思い出すたびに、背筋が凍ります。
あの夜の恐怖は、私の心の中にずっと残っています。
実家の書斎での出来事は、決して忘れられない記憶となってしまいました。
今でも、あの声が響いてくるのではないかと、恐れています。
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