
長編
私達と一緒にいる③
匿名 3日前
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ーパンに、大きめのパーカーを着て、カバンを持って部屋を出た。
病院で検査するも、何もおかしなところはなかった。
ジョナ君は必死で医者に、体のアザは何かあるはずだ、他の病院を紹介してほしいなど、色々と話をしてくれていた。
私はと言うと・・自分の事なのに、関心がなく、だるくだるくて仕方がなかった。
ジョナ君は他の病院に行こうと行って、車を走らせた。
そこでも結果は一緒だった。
私たちはお昼にレストランに寄った。
朝から何も食べていない私。
ジョナ君は心配してくれて、いつものカフェではなく、少しいいレストランに連れて来てくれた。
おしゃれな人が多い中、私は髪の毛を一つに結わいていて、ジーパン、大きなトレーナーにバックパック。
やつれた顔がいかにも病人というオーラをその場に撒き散らしてしまっていた。
私「恥ずかしいよジョナ君。私こんな格好で・・」
ジョナ君「関係ない。ちゃんと食べて。」
ジョナ君は私に何が食べたいかなど聞かずに、ステーキとサラダを2人前注文した。
おまけにライス付き。
ジョナ君「ちゃんと米も食わないと返さないからね」
・・・え・・・・
食欲は全くない。
料理が届いて1時間、ジョナ君はもう食べ終えていたが、私はサラダとステーキ半分でお腹いっぱいになってしまった。
ジョナ君「それだけ?もっと食べなよ。」
私「もうお腹いっぱい。この肉厚いよ。」
ジョナ君「それが良いんじゃん。もったいないから。ね。」
私は言われるままに肉を口に運び、ずっともぐもぐしていた。
スマホが鳴った。
母からだった。
私「ちょっと電話出てくるね。」
トイレの方に行って電話に出た。
母「もしもし?ちょっと大丈夫なの?ジョナ君から話聞いたよ。
てか留守電からだったけど。
どうしたの?」
私「大丈夫。ちょっとジョナ君がオーバーなだけだよ。全然大丈夫だから。」
母「なんか、体がアザだらけなんだって?凄い痩せたって言ってるよ!
お母さんそっちに顔出せないから、今おばあちゃんそっちに向かってるから。しっかりね!」
え・・おばあちゃん・・
無言でいると、母のため息が聞こえたように思えた。
そして電話は切れた。
テーブルに戻ってさっさとお肉をたいらげた。
ジョナ君「お。食欲出てきた?」
私「うん。」
母のため息が悲しく聞こえたからだ
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