
長編
私達と一緒にいる③
匿名 3日前
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ベッドに座るだけの私。
時計の音だけが響いている部屋には、時折チャット音が鳴るだけ。
今度はスマホが鳴った。
ジョナ君からの電話だ。
出なかった。誰かと話す気分ではなかった。
しつこく鳴り止まなかったが、それでもほっといた。
3回ぐらい電話は来ただろうか、まだ鳴っているというのに、ジョナ君が合鍵で私の部屋を開けて入って来た。
真っ暗な部屋にパソコンの画面の光だけが照らされている部屋に、うるさく鳴るスマホをよそに、ぽつりとベッドに座っている私を見て、ジョナ君は何も言えなかったのだろう、玄関のドアを閉められずにいた。
私「・・なに・・?」
ジョナ君「・・どうして電話でないの・・」
私「・・うん。ごめん。」
私は普段大学では長袖にジーパンを着ていくので、肌をさらけ出す事はないが、部屋着(パジャマ)はノンスリーブにショーツ。
薄暗い部屋の中にいる私の肌を目を細めながら眺めるジョナ君。
ジョナ君「電気つけるね」
そう言って部屋の電気をつけると玄関のドアを閉めた。
ジョナ君は私の隣に、ベッドの上にゆっくり腰を下ろした。
ジョナ君「このアザ、どうしたの?」
言われて自分の肌を眺める。
右腕と左腕に茶色いアザが無数。両足にもあった。
私は鏡の前に立って服を脱いで見た。
胸にもお腹にもアザはあった。
ここ最近自分の体を鏡でまじまじと見た事がなかったので、前より痩せた自分の姿を見て少しびっくりした。
アザもここまで酷くなっているとは思わなかった。
なんでこんなになるまでアザに気がつかなかったんだろう・・
ジョナ君が後ろから抱きついてきた。
ジョナ君「・・どうしちゃったんだよ。なんで何も相談してくれなかったんだよ。病院行こう。私ちゃんのお母さんに電話しといてあげるから。今すぐ支度しろ。」
私「・・・違うよ。私病気じゃない・・言ったじゃん前・・。」
ジョナ君はイライラしたように言い返してきた。
ジョナ君「おばけなんていないんだよ。見ろよ。こんなに痩せて、身体中にアザだらけなんて・・。」
私「病気じゃないよ私。」
ジョナ君「それは病院に行けばわかる事。
今すぐ行こう。」
ジョナ君の強気な姿勢に私は何も言う事が出来なかった。
確かに、もし何かの病気だったらどうしよう。
痩せちゃったし、食欲もないし、毎晩金縛りもおかしいよね・・。
私はジ
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