新着 短編
アパートの部屋で男の顔が半分俺を見ていた。

俺が大学生の頃、大学から少し離れた山の方まで行った家賃の安いところに住んでいた。
土曜日の午後、俺はアパートの布団の上で昼寝していた。
目が覚めると、何者かと目があった。
布団からは、部屋から斜めの位置の風呂場に続く廊下が見えるんだが、壁の反対側から男のような顔が半分こちらを見ていた。
俺は、誰かが侵入したかとビクッとなったが、男の顔は少しも動かず瞬きもしない。
俺は、立ち上がろうとすると、男の顔は急にいなくなった。
俺は顔が見えたあたりを調べてみたが、誰かがいたような形跡はなく、何か物が落ちていたりもしなかった。
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