
私には少し特殊な能力があります。霊的なものに敏感で、友達も同様の力を持つ子たちが多いです。 それは高校生の冬の夕方のこと。仕事納めの日で、仲間たちと一緒にオフィスを後にしました。 そんな時、一人の友達が言いました。「ねえ、さっきエレベーターの前にいた女の子、見た?」 「え?そんな子いなかったよ」と私は答えましたが、彼女は真剣な顔で周囲を見回しています。 数分後、私たちはエレベーターに乗り込みました。いつも通りの楽しい会話が続いている中、さっきの友達が急に黙り込みました。気になって、「どうしたの?具合が悪いの?」と声をかけました。 彼女は小声で打ち明けてきました。「実は、さっき、あなたにそっくりな子を見たの。エレベーターの前で、幽霊かもしれない。」 彼女は私よりも霊感が強く、時には人間と幽霊の区別がつかないこともあるようです。「それに、言いにくいけど、今もついてきてる。」 彼女の言葉に驚きで声を上げそうになりましたが、必死でこらえました。 ビルのエレベーターが各階に停まり、仲間たちが順に降りていきます。最後に私と彼女だけが残りました。「今もいるの?」と尋ねると、彼女は「いるよ…」と答え、彼女の階で降りて行きました。 私は最上階で降りるため、一人でエレベーターに乗りました。家に着くと、あの幽霊は一体どちらについてきたのか、今も考えています。何も見なかったことにして帰ることができるのか、それとも本当に何かが近くにいるのか。思い出すだけで背筋が凍ります。 それ以来、仲間たちと仕事をするのが少し怖くなりました。あの女の子は本当に幽霊だったのか、それとも私たちの心の中に潜んでいる何かだったのか、未だに分からないままです。何かが私たちを見ている気がして、気が気ではありません。恐怖が伴うこの仕事納めの日の記憶は、私の心に深く刻まれています。 それでも、何も起こらない日々を願っています。どこかで、この影が再び現れることがないようにと。
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