
中編
扉
匿名 2日前
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おばあちゃんが他界する前に体験したお話です。
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おばあちゃんは持病が悪化して病院に運ばれ、
それからは数日間ずっと病院でお世話になってました。
私もおばあちゃんのお世話をしに
お見舞いによく行っていました。
ー ある日の夜です。ー
いとこと一緒にテレビ電話でその夜2時くらいまで一緒に会話していた時です。
2階から音がしてきました。
気にしていなかったのですが
ずっと音が鳴っていたので確認しに行こうとしました。
最悪なことにちょうど2階の廊下の電球が切れていて真っ暗です。
いとこチャン
「なんの音?」
私
「聞こえるの?」
どうやら電話越しにも聞こえていたみたいです。
私はビデオカメラをフリップさせて目の前を映しました。
私
「上から音がするっぽいんだけど
ちょうど2階の廊下電球切れてるんだよね。」
いとこチャン
「真っ暗じゃん。」
懐中電灯を片手に2階へ登ろうとした時です。
音が鳴り止みました。
私
「あれ、無くなった。」
いとこチャン
「なんの音だったんだろう。」
私は行こうかどうか迷いました。
もう音もしないのでいいかなとも思いましたが
なんの音だったのか気になります。
真っ暗な2階廊下を1階から少し眺めた後
行くのはやめようと思い、引き出しに懐中電灯をしまった時です。
またあの音がし始めました。
今度はさっきと違って
なんの音かわかるくらいはっきり音がしていました。
ギーガチャン
ギーガチャン
ギーガチャン
ギーガチャン
ギーガチャン
いとこチャン
「ねぇ、あれドアの音じゃん!」
私
「・・やば、空いたり閉まっりしてない!?」
いとこチャン
「だよね!え待ってどうするの!?」
私はまた懐中電灯を片手に下から真っ暗な2階を眺めました。
ドアが開いたり閉じたりする音が
ひっきりなしに鳴っています。
階段に1歩ずつ足を進めていきますが
恐怖でなかなかのぼれません。
いとこチャン
「もー見てらんないよぉ・・。」
私
「お願い、電話置かないで、一緒にいて。
私も怖いよぉ・・。」
いとこチャン
「行かなきゃよくない?
寝ちゃいなよ。」
私
「でももしかしたら風かもしれないし・・。」
いとこチャン
「風なわけないじゃん、変でしょ・・」
泣いている子犬みたい
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