
高校の修学旅行のことです。
私たちは秋のある夜、古びた民宿に宿泊することになりました。グループごとに部屋に分かれ、普段味わえない雰囲気に心を躍らせていました。
私たちの部屋は特に古いもので、壁には数十年前の宿泊客の名前が刻まれていました。その中には、何か不気味なものを感じるような名前もありました。
夜が更けると、友人の一人が「この宿には不吉な言い伝えがあるらしいよ」と言い出しました。興味本位でその話を聞くことになり、結局、私たちは「肝試し」と称してこの宿の中を探検することにしました。
廊下を歩いていると、ふと古い日記がひらりと目に留まりました。それは宿泊客のもので、内容は彼らの恨みや愚痴が綴られていました。「○○君が地獄に落ちますように」といった内容もあり、私たちは少しゾッとしました。
その中で、特に目を引いたのが、あるページ。そこには「A子とB子とC子がこの宿で怖い目に合うことを願います」と書かれていました。その名前は、普段仲良くしている友人たちのものでした。あまりにも具体的で、まるで呪いのように感じました。
私たちはその日記を読み進めるうちに、どこか不安な気持ちが広がっていきました。楽しいはずの肝試しが、次第に恐怖に変わっていきました。結局誰もその日記を持ち帰ることはせず、宿を後にしました。
帰り道、友達の一人が「この日記のこと、どう思う?」と聞いてきました。私たちは何も言えず、ただ暗い空を見上げるだけでした。あの日記に書かれた子たちがどうなったのかはわかりませんが、あの夜の恐怖が彼女たちの心に残り、結局は縁が切れてしまったのかもしれないと思うのです。彼女たちの関係は、どこか冷たいものになってしまったのではないかと。 そんなことを考えると、私の心もどす黒い感情で満たされていくようでした。彼女たちの笑顔の裏に潜むものが、今も私の心に影を落としているのです。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


