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長編

四肢とタクシーと。

匿名 2024年10月3日
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これは2024年8月にあった実話です。 土砂降りの雨の日の事でした 私は仕事と私用の為その日は滅多に乗らないタクシーを利用しました。 アプリでタクシーを配車し、数分待ったところですぐにお迎えに来ていただけました。 雨も酷かった為、車内に乗り込むと 運転手の方の奇抜な服装に目が止まりました 夏だというのに左手には軍手、右手には白い手袋、タートルネックという、世間的には季節外れな格好をしていました。 内心、少し不安だなと思いつつも時間もなかった為飲み込む他ありませんでした 私は職場に5分ほど立ち寄り、その後私用の待ち合わせ場所までタクシーで送迎して頂きたい旨を伝えました。 すると、格好とは裏腹にとても気さくな方で 快く承諾して頂き、職場まで送迎していただけました。到着し、私が戻ってくるのを待ってますと笑顔で話してくれた運転手の方が、降りる間際に 「お兄ちゃん、怖い話とか大丈夫?」 と質問してきました。私は はい。 と答えると、続けて運転手は「ほな、帰ってきたら一つ聞いてもらえへんやろか。」と言いました。 「ええ、いいですよ」そう言って私は職場に向かい 目的を果たしすぐにタクシーに戻りました。 するとポツポツとお話が始まりました 約3週間程前の話だそうです 夜勤の日に兵庫県三木市にある大きな病院に 送迎予約があったそうです (私も知っている大きな病院なのですが、 心霊や不祥事など、全く聞いたことのない病院でした) 予約時間になり、お迎えにいくと 髪の長い綺麗な女性が立っていたそうです。 徐にドアを開けて接客をしたところ とても笑顔の素敵な女性だったそうです。 話をしてみると、どうやら看護師の方だそうで 神戸市の大きい病院でこれからオペがあるとの事。運転手の方も鬼気迫る思いで送迎に打ち込んだそうです。 三木市の病院を経ってから少ししたところに 小さい片側一車線のトンネルがあるそうです。 特段、心霊や怪談話の噂もないような そんなトンネルです そこを通過した時に目の前に首のない女性が急に飛び出してきて、間に合わず弾いてしまったようです 運転手の方は 事故をしてしまったとすぐに分かり、お客様を動揺させないように冷静に対応しなければと思い 「誤って、動物をはねてしまいました。確認してまいりますので少しお待ちくださいませ。」 と伝え車外に降りたそうです 車の前の部分を恐る恐る見てみると傷や凹みもなく 弾いたであろう物体の血や体液など何も付着していなかったそうです。 周囲を見渡してみると 何も無く、ただ夜更けに一台のタクシーがあるだけでした 運転手歴の長い運転手の方は 心霊現象だなと、思いお客様を動揺させてはならないと車内に戻り自分の気のせいだったと説明したそうです 看護師の方も少し愛想笑いをし、また神戸市の病院に向かって走り出したのでした 三木市を抜けた頃、 看護師の方がふとこんなことを言い始めたそうです 「さっきの…動物?じゃなくて、首のない女性じゃありませんでしたか?」 ドキッとした運転手の方は、 少し関西のノリっぽく 「ええ。私もそう思ったんですが、恐らく小動物の胴体でしょう? どうだーい?ってねww」 と面白おかしく話したそうで、看護師の方もそれに続いて笑い事なきを得たそうです そこから1時間ほどして、神戸市の病院に到着し 後部座席を確認してみると 看護師の方は俯き眠りに落ちているようでした 「お客様。到着致しました。」 と伝えましたが、返事もなく熟睡しているようだったので 社内のラジオの音量を小さくし、また 伝えようとしたところでした 異変に気付いたそうです 看護師の方がとてつもなく低い声で唸っているそうです。 恐る恐る、看護師の方をよく見てみると 自分の両手で首を力一杯締め、顔や唇が青紫になるまで窒息していたそうです 焦った運転手の方は急いでその手を振り払い、 意識確認をしたそうです。 すると過呼吸気味に意識を取り戻した看護師の方が状況を説明してくれたそうです 時間は先ほどの社内の会話に遡ります。 看護師の方自身も女性だと思ったそうですが、 久々の夜勤や連勤が続いていた事もあり 疲れてるのだなと思い込んだそうです それから少しして、なんだか苦しくなり ふと自分を見ると両手で自分の首を絞めたまま 体が硬直し、手が離せなかったそうです。 落ち着きを取り戻してから、料金の清算等してもらい、看護師の方の首を見てみると くっきりと鬱血の跡があったそうです。 なんとも気持ち悪い経験をしてしまったと 次の日運転手の方は同僚に相談したそうです。 すると同僚のA.B.Cが皆同じものを同じ場所で見たと。 ただ全員が全員見たものが違うと。 Aは足のない女性を Bは胴体のない女性を Cは両腕が肩からかけてない女性を そして自分は首のない女性を。 なんとも気持ちの悪い話なんだと4人口を揃えて その日は笑い話で終わったそうです。 それから数日後、 仕事が終わり、自宅で晩御飯を済ませ 眠りについた運転手の方。 とても疲れていたそうで、すぐ眠りについたそうです 午前3時頃、息苦しさと顔面に走る衝撃で目が覚めたそうです。 なんだ!!!と思い目を開くと 奥様が自分の顔の目の前にいたそうです。 少し怒った顔で、奥様は続けて言ったそうです。 「あんた、なにしてんの!!!」 眠たい中で自分の姿に目を下ろしてみると 自分の両手のひらで、自分の首を絞めていたそうです。まるで、あの看護師の方のように。 鳥肌が立った運転手の方は、お清めの塩を玄関に撒き、その日は朝まで眠りにつけなかったそうです。 私はこの話をタクシーの車内で聞き、 少し出来すぎた、あるいは製作者がいるんだろうなと思う怪談話だと思いました。 それを察したように運転手の方は徐に タートルネックをずらし、見てみなと。 そこには人間の指の形がくっきりわかるほどの鬱血の跡がありました。 あまりの衝撃に今でも鮮明に覚えています。 そして運転手の方は最後に この話が怖いのは自分が死にかけた事、 看護師が死にかけた事 どちらでもないとおっしゃいました。 先ほどもお話しした通り、 Aは足のない女性を Bは胴体のない女性を Cは両腕が肩からかけてない女性を そして今回の運転手の方。 首のない女性を。 次はきっと頭部がない女性なのではないかと。 そして、 次を見た方は本当に死んでしまうのではないかと。 果たして、次に見る方は本当にいるのか そして、なぜ四肢が欠けた女性が出てくるのか 先述した通り、心霊スポットでもなければ 事故が起きた様な場所でもないのです 辻褄が合わないそんなお話しを聞かせていただきました。 ご愛読ありがとうございました。

後日談:

  • 首がなかったのに女性とわかったのは理由が説明できず、本能的に女性だと思ってしまったとの事でした。 本当に一体なんだったんでしょうか?

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