
長編
音楽室の少女
匿名 2日前
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暗いなか白いワンピースを着た白い肌、黒い髪の女の子がピアノを弾いていたのだ。
女の子は俺の声を聞いたからかピアノを止めて、俺の方を見て微笑んだ。
何だ、普通の女の子か。びっくりしたな!
女の子は
「どうしたの?そんな顔して。」
優しく語りかけた。
俺は女の子の方に近づきながら
「どうしてこんな暗い中、電気もつけずに?」
俺はそう言いながら電気をつけると、女の子も立ち上がって俺の方を見た。
「だって、その方が音に集中できるでしょ?」
俺の方を見る丸い綺麗な目。
女の子は、真っ白なワンピースを着て、白い肌、セミロングの綺麗な黒髪の可愛い女の子だった。体が大きいことから6年生くらいかな?と思った。
全く知らない子だが、他学年なら知らなくても不思議ではない。
俺は女の子に興味を持った。
「もう一回、聴かせてもらっていいかな?」
「うん。いいよ。」
女の子は微笑みながら、もう一度ピアノを弾きはじめた。
鍵盤の上を駆け巡る細くて長い綺麗な指、強弱や音の長さのテンポの良さ、聴くだけで感動する素晴らしい弾き方だった。
それを綺麗な女の子が弾いているのだから、もう優雅というほかなかった。
そして一通り引き終わると、拍手喝采する俺。
女の子は俺の方を向いて微笑んでいた。
そのあと、俺は椅子を近くに持ってきて、ピアノの椅子に座っている女の子と向かい合って話していた。
女の子は、はるかという名前で予想通り6年生の子だった。
はるかはおっとりとしながらも笑顔の絶えない素敵な子で背も俺よりずっと高いが、俺ははるかに見惚れていた。
俺たちは話が合い、しばらく話していた。
はるかは俺を見て微笑み
「可愛い顔してるね。」
と言った。俺も
「はるかさんも可愛いよ。」
そういうとはるかは嬉しそうに微笑んだ。
目の前には、可愛いワンピース姿のはるかがピアノの椅子にちょこんと座っていた。
はるかとしばらく話していると、外はすっかり暗くなってきた。
俺ははるかを見ながら
「もう帰るね。楽しかったよ。」
「私も!ありがとね!」
微笑むはるかに俺は
「良かったら、一緒に帰らない?」
と誘ってみたがはるかは
「私はもうちょっと練習してから帰る。」
「そっか、じゃあまたね。」
俺たちは笑顔で別れた。
音楽室を出ると、またはるかのピアノの音が響いていた。
俺は体育館の階段を登り、普通教室の校舎に行き、昇降口から帰っていった。
校庭を昇降口から門に向かう途中、またはる
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