
コロナ禍になって、営業所に異動してきた27才女性社員の初美(はつみ/仮名)。
胸まである真っ直ぐなダークブラウンの髪、一重に近い自然な感じの二重瞼など、見た感じかなり綺麗な人だったが、肝心のマスクを外した顔を見たことがなかった。
俺の会社では、仕事上マスクを外す場面というのが全くと言っていいほどなく、昼休みも初美は女性社員が集まって、どこかに行くため顔を見ることがない。
彼女の目元があれだけ綺麗でマスクをつけた輪郭も小さいが、肝心の顔を見れないことに悶々としていた。
あるとき仕事のふとしたきっかけから、俺は初美と話すようになり、さらに仕事以外の話もするようになった。
さりげなく聞いた結果、初美にはいま交際中の相手はいないことが分かった!
そして、さらに積極的になる俺。
ある日、仕事で本社に出かけるとき偶然にも初美と同じく本社に出張なので初美を車に乗せて行った。
首都圏近郊から東京の都心に向かう。
取引自体は早く終わり、そのあとは直帰することになっていた。
俺は助手席にいる初美に
「折角東京に来たんだしどっか行かない?」
と誘うと初美は嬉しそうに微笑んだ。
あまりにも楽しくて気がついたら夜遅くなっていた。
帰りは初美を俺の部屋に上げ、テーブルに向かい合わせに座る俺たち。
今更ながらに気づいたが、初美はずっとマスクをしたままだった。
夜のデートでは何も食べたり飲んだりしてないので初美がマスクを外すこともない。
いや、それ以前に初美のマスクを外した顔をこれまで一度も見たことがなかった。
俺たちは向かいあって座りながら、俺は思いきって
「よかったらマスク外した顔を見せてくれないか?」
そういうと初美は笑いながら
「えー、でも私の顔を見てもガッカリしない?」
「そんなの平気だよ。」
俺は初美が多少不細工だったとしても、「初美が好き」な気持ちが変わることはないと自信があった。
そして初美は
「じゃあ、あなたが外したら私の顔見せてあげる。」
俺はマスクを外すと。
「うわー!カッコいいね!」
お世辞かもしれないが初美は喜んでいた。
そして初美は少し迷いながらも
「まぁ、約束だしね・・」
と言ってマスクを外した!
・・
!!?
・・
・
「大丈夫?」
気を失っていた俺は、マスクをした初美に起こされた。
「だから言ったでしょ?」
マスクをした初美は笑っていて、やはり綺麗な顔だった。
マスクを外した初美の何を見て気を失ったのか覚えていない。
本当は不細工だったって訳ではなさそうだし、第一そんなことでは気絶しない。
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