
長編
お土産のブレスレット
yomo 3日前
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の用事で神社に向かったのか?
今となっては全く思い出せませんが、あれは何かしらの警告だったのではと思います。
叔父にもらったお土産のブレスレットは、その後どんなに探してもなぜか家の中から出てきませんでした。
それでこの話は終わるはずなのですが、わざわざ5年前の記憶を引っ張り出してこの話を書いたのには、理由があります。
先月、京都に出かけた際に、ある有名な神社にお参りに行きました。
御守りを買い、階段を降りる時に、見覚えのある神主とすれ違いました。
間違いありません、ないはずの神社で会った神主です。
その神主がすれ違い際に言ったんです。
「次はもう助けられないぞ」
はっとして振り向くと、そこには誰もいませんでした。
ですが不思議と怖いという気持ちはなく、妙にすっきりした気持ちになりました。
「今度からは人の警告はちゃんと聞かないとなー」
御守りをしまおうと、ジーパンのポケットに手を突っ込んだら、何かジャリっとしたものが手に触れました。
出してみるとそれは、黒く変色して粉々になった、あのお土産のブレスレットでした。
この怖い話はどうでしたか?
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- 神主さまの言う通りにしていればこんな事にも会わなかっただろうが、丸めて捨てるかね。よしくん
- 凄い。凄すぎる。物好きの魔女
- 怖すぎます。まるで小説みたい……匿名