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長編

異世界に消えた中嶋

ヨシヨシ 3日前
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怖くない 245
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現在、投稿主は32歳だが、これは忘れもしない自分が小学三年生の夏の話。 その頃よくつるんでた高木と中嶋という友達がいた。  いつも3人で遊んでいたのだが、何もない田舎だったので大体遊ぶ場所は近所の駄菓子屋か、神社、学校の屋上のどこかだった。それでも、空気はきれいで遊ぶには申し分なく、毎日走り回って遊んでいたのを覚えている。  その日もいつものように、放課後、学校の屋上で、カードゲームをして遊んでいた。もちろん小学校にカードゲームなんて持ち込むと怒られるのでこっそりだけど。  そしたらその時、急に サーーーーーーーーって音がしだしたの。  なんやなんやて騒いでるとすぐに夕立ちだと言うことが分かった。遠くにモヤがかかっていて、すぐに自分たちのいる屋上も雨が降り出すと察し、急いで自分のカードを片付けだしたのだが、夕立ちの音が近づいて来るにつれて ゴーーーーーーーって音に変わった。 今で言うゲリラ豪雨ってやつ。それでもその時の自分たちは濡れる濡れるて騒いでた。  そしたら中嶋が近づいてくる雨のもやを見て 「なんかあの雨変やない?」 「何がよ、なんかあんのか(笑)」 みんなで近づいてくる雨の方を見ると、モヤが濃くよく見えない。それだけ雨が強いんやろうと思ったが、そうでもないらしい。  自分は目が悪くはっきり見えなかったのだが、高木が 「なんやあれ、なんか中で渦巻いとる?」 中嶋は 「なんかやばい気がするんやけど。」  2人が焦り出したのをみて 「なら早よ片付けて中入ろうや。」 というと2人は必死に散らばったカードを片付け出した。必死さに驚いているとさっきまでの雨の音が ドドドドドドドドドド という音に変わった。雨がすぐそこまできている。  その時、やっと自分にも2人が変だと言うモヤが見えた。変というか、モヤがかかっている向こう側は何も見えないの。  台風でさえ、かすれて景色くらいは見えるんやけど、本当に何も見えない。  直感的に、あの雨にのまれたらなんかやばいと感じ、カードの片付けをやめ 「おい!もう中入ろう、間に合わんぞ!」 と言い、カードを置いて屋上から中へ続く扉に向かって走った。    そしたら、なんかすんごいの。足は重いわめまいはするわ全然早く走れん。高木もカード片付けるのやめて走ってたけど、おっそいの。  扉もめまいでぐにゃぐにゃみえて、雨の音だけがすぐ後ろまで来てる感じ

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  • 異世界へようこそ
    おろ
  • 雨の境目あります。、片方豪雨、片方快晴とか。 見て、通ったことあります。
    さく
  • ゲリラ豪雨の境目見える時ありますよ。 特にダムや池などのいる時は水面の様子からゲリラ豪雨が迫ってくる感じがはっきりわかります
    乃濡刃
  • 小学校の屋上に子供だけで上がれるという点と ゲリラ豪雨が目の前に迫っていて自分の頭上には雨が降ってない(そんなくっきりした境が迫って来るのか、理論上には有り得るが、目の前に雨が降って自分の上にはまだ来てないというのが共感できない) という点の 2点が空想的で少し抵抗があった
    きょとーお
  • 異次元系の話し上手いな!とてもセンスがあるので今度は長編にも挑戦して欲しいです!
    M
  • せつないですね。
    猫山
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