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長編

他人の時間

匿名 4日前
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これは友人の忍田ミレンさん(仮名)の話です。 語り口調でお話投稿します。 その夜の夢は、いつになく、すごくリアルでしたでした。 私は郷里の駅から実家までの道を、急いで歩いていました。 何故、3年前に離れた、郷里の実家の夢を見たのか分かりません。 家出同然に実家を飛び出した私は、 上京して、文房具を扱う会社のOLをしています。 以来、実家には帰っていませんでした。 だから、なつかしくて、こんな夢を見たのかもしれません。しかも、夢の中で、私は夢を見ているのだ、と気づいていました。 「ああ、昔と違って、駅がきれいに改装されたな」 と駅の様子を見て、思ったりしました。 乗った電車は終電でした。 酔っぱらいや残業帰りのサラリーマンたちと、電車を降り、タクシーの列に並びました。でも、たまたま列の最後になってしまい、タクシーは待っても来なかったのです。 ついに時刻は、午前1時になってしまいました。 夢は、そんな状況から始まりました。 実家までは、駅から20分の距離です。 学生のときは自転車で通った慣れた道です。 私は、仕方なく徒歩で帰ることにしました。 途中の道は、住宅地のあいだに造成地や畑のある、少し寂しく暗い道でした。 もちろん、誰ひとり、通っている人も車もありません。 舗装道路を歩く私のパンプスの音だけが響きます。 なんて、リアルな夢かしら。 私は街灯に浮かんだ静かな夜の町並みを見ながら、やっぱりそう思っていました。 5分ほど歩いたころでしょうか。 私は、後をひたひたとつけてくる、もうひとつの足音を聞いて、恐怖が走りました。 これは夢だとわかっているのに、この緊張感は何なのでしょう。 足音が、明らかに私に気づかれないように、忍び足であること、徐々に距離を縮めてきていることで、悪意を感じました。 途中のカーブミラーで見ると、あとをつけているのは、ジーパンに白いTシャツの、若くうらぶれた感じの男でした。 手に、白く光るものを握っていました。 ナイフでした。 私は、夢を見ていることも忘れて、恐怖で凍りつきました。 私は、わざと、後ろの男に気づかないふりをしました。 そのまま、どこかの家に助けを求めようかと思いました。 しかし、周辺の家はもうすっかり明かりも消え、寝静まっているようです。 門のチャイムを鳴らしているあいだに男が襲いかかってきたら、おしまいです。 しだいに、足早になりました。 足がもつれてきました。 息苦しく、

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  • 犯人は何が目的だったんだろうな… あと少しで逃げ切れたのに悲惨だ… 『滅多刺し』って事は1人コロしただけだとしても、シケイの可能性は高いな。
    オカルト好き
  • その被害者の女性とあなたの体がリンクしていたという事? 夢でも見たくないのに実際体験している感覚。不思議・・・ なかなか体験できないことですよね~?  自分だったらしばらく寝られない。
  • 誹謗中傷と捉えます、あなたのコメ! 訴えることも可能だよ。 自分の嫌いな書き込みなら、飛ばせば?
    terribletoyou
  • 幽霊の話せんかえっ!
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