本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

長編
他人の時間
匿名
他人の時間
長編

他人の時間

匿名
2015年9月6日
怖い 783
怖くない 558
chat_bubble 4
34,872 views

これは友人の忍田ミレンさん(仮名)の話です。

語り口調でお話投稿します。

その夜の夢は、いつになく、すごくリアルでしたでした。

私は郷里の駅から実家までの道を、急いで歩いていました。

何故、3年前に離れた、郷里の実家の夢を見たのか分かりません。

家出同然に実家を飛び出した私は、

上京して、文房具を扱う会社のOLをしています。

以来、実家には帰っていませんでした。

だから、なつかしくて、こんな夢を見たのかもしれません。しかも、夢の中で、私は夢を見ているのだ、と気づいていました。

「ああ、昔と違って、駅がきれいに改装されたな」

と駅の様子を見て、思ったりしました。

乗った電車は終電でした。

酔っぱらいや残業帰りのサラリーマンたちと、電車を降り、タクシーの列に並びました。でも、たまたま列の最後になってしまい、タクシーは待っても来なかったのです。

ついに時刻は、午前1時になってしまいました。

夢は、そんな状況から始まりました。

実家までは、駅から20分の距離です。

学生のときは自転車で通った慣れた道です。

私は、仕方なく徒歩で帰ることにしました。

途中の道は、住宅地のあいだに造成地や畑のある、少し寂しく暗い道でした。

もちろん、誰ひとり、通っている人も車もありません。

舗装道路を歩く私のパンプスの音だけが響きます。

なんて、リアルな夢かしら。

私は街灯に浮かんだ静かな夜の町並みを見ながら、やっぱりそう思っていました。

5分ほど歩いたころでしょうか。

私は、後をひたひたとつけてくる、もうひとつの足音を聞いて、恐怖が走りました。

これは夢だとわかっているのに、この緊張感は何なのでしょう。

足音が、明らかに私に気づかれないように、忍び足であること、徐々に距離を縮めてきていることで、悪意を感じました。

途中のカーブミラーで見ると、あとをつけているのは、ジーパンに白いTシャツの、若くうらぶれた感じの男でした。

手に、白く光るものを握っていました。

ナイフでした。

私は、夢を見ていることも忘れて、恐怖で凍りつきました。

私は、わざと、後ろの男に気づかないふりをしました。

そのまま、どこかの家に助けを求めようかと思いました。

しかし、周辺の家はもうすっかり明かりも消え、寝静まっているようです。

門のチャイムを鳴らしているあいだに男が襲いかかってきたら、おしまいです。

しだいに、足早になりました。

足がもつれてきました。

息苦しく、心臓の音が耳の奥で鳴り響いていました。

1 / 3

後日談:

後日談はまだありません。

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(4件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.250

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 禍禍女
  • 心霊スポット
  • 意味怖

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...
chat_bubble 4