
小学生のときの林間学校で。
現地で山登りがあって、割と高低差のある山を登ったり、川の中を歩いたりするイベントがあった。
そのなかで、山登りがどうしても苦手な子とか、体調が優れない子とか、女の子の悩みと重なる子は山登りを免除することができた。
俺は、免除したら宿舎でゆっくり昼寝でもできるかなという甘い考えから、適当に理由をこじつけて山登りを免除してもらった。
山登りのメンバーが出発してから数分後、さぁーて昼寝でもするかなと思っていると宿舎に放送が流れた。
「山登りをしない○○小学校のみなさんは、全員ホールに来てください。」
学校の先生ではなく、宿舎のスタッフのような男性の声だった。
俺は「何か映画でも見せてくれるのかなぁ」と何の疑問もなくホールに来た。
そこには、山登りに行かなかった男子2人女子3人が集まった。
そこに青い服を着たキャンプのスタッフのような男性2人が来て、
「山登りに行かない人は、今から別コースのオリエンテーリングを行います。」
と言い簡単な説明のあと、男性2人に連れられて俺たちは出発した。
そんな話聞いてないし、どこに連れて行かれるか少しずつ不安になる俺たち。
俺たちは宿舎の建物の中から地下に下りる階段を下りていた。
はじめは屋内の建物の中のようなつくりの通路だったが、途中に扉があり、さらに進んでいくと岩と石でできた洞窟の中のような通路と階段が続いていた。
階段の先には通路があって、そのあとも階段を上がったり下がったり迷宮のようにどこまでも続いていた。
洞窟の中はいくつもの照明があって割と明るかったが、どこまでも続く通路は不気味な雰囲気だった。
俺たちは、これからどこに行くのかスタッフに聞いても答えないしなんか怖かったのでそのうち何も聞かなくなっていった。
そしてある地点からは階段をひたすらに上がっていった。
階段はどこまでも続いていて何が何だか分からず不安だった。
しばらく登ると、外の光のようなものが見えてきた。
ほっとして上までくると、それは半透明のドーム状の天井だった。
そこから山などの明るい外の景色は見えるが、外に出ることはできない。
ふと外をよく見ると、山登りに行った友達や先生が山を歩いているのが見えた。
「おーい!」
俺たちは大きな声で呼びかけたり、手を振ったりしていたが誰もこっちを向かない。
歩いている子たちは割と近くなので気づく子もいそうなんだが。
男性スタッフが言うには、向こうからこっちの姿は見えないらしい。
後日談:
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