
中編
川での出来事
猫の恩返し 3日前
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けに集中して
何も考えられませんでした。その川はこちら岸が深くなっており向こう岸
につれて浅くなっているうえ流れも結構速いので飛び込むには躊躇しましたが、
コンクリートの橋桁に水面から20cmくらいの高さに30cmくらいの
スペースがあるのを見てそのスペースになんとかその男児を乗せられる
かもしれないと考えそのまま川に飛び込みました。
最初は足が着いたので流れ着く予想位置まで川の中を移動していましたが
橋桁の辺りまで行くともう足は着かないしおれ自身が流され始めました。
だけどその男児を運よく橋桁付近で捕まえることができたので必死に
そのスペースに片腕を引っ掛けながら男児を押し上げました。
ちょうど友人3人からは橋桁の反対側でのその一連の救出劇は見えな
かったのですが男児のお尻を押して自分もその橋桁のスペースに
這い上がろうとした時・・・「え???」
男児が居ないのです。
「おいぃ・・・また落ちたのか?」が最初の絶望的感覚でした。でも直ぐに
「いや、そんなことありえない・・・」。「はぁ??」 まるで化かされたようでした。
結局その男児は何処にも居なく橋桁の反対側(友人達のいる岸側)に
30cmのスペースをつたって行き再度泳いで友人達のもとに戻りました。
当然ずぶ濡れです。
A「あの子は??」
俺「いねぇし・・・」
A「は?」
C「あ、お母さん?いたよな?」
Aと俺「あ・・・いねぇし・・」
3人「・・・・・・。」
その後の会話は今はもう正直覚えていませんし、
どうやってバイクで帰ったかなんて全然覚えていません。
なぜならバイクに戻った時のBの言葉が衝撃的すぎたからです。
B「女が男の子を頭の上から川に投げ捨ててた・・・笑いながら・・・こっちに近づいて来た・・・。」
後日談:
- これがこの年の7月に友人達と体験した奇怪な出来事です。このこと自体はそれほど俺ら仲間内では気にする奴はいなく 風化が早かったのですが、 次の月、同じ川のもっと下手で8月に悲劇が起こったのです。
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