
短編
会社で聞いた話
匿名 2日前
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私が勤めている会社の本社は東京にあります。
(私は関西支社勤務)
これは私が本社出張したときに本社勤務の人(以降、Aさんとします。)から聞いた話です。
うちの会社はあるビルの地下1階にあります。
Aさんはある日、残業で夜遅くまで残っていました。
仕事を終えて退社してから、机の中に財布・スマホを忘れたことに気づいたそうです。
慌てて会社に取りに戻りましたが、最後の人も退社しており、鍵を持ってなかったので、中に入れなかったそうです。
財布も無いので電車に乗れない…
スマホも無いので友達に連絡することもできず、どこかに泊まることも出来ない……となりました。
時期は冬だったため、寒空の中はキツいので
Aさんは仕方なくビル内の会社に続く階段で一晩を明かそうと思ったそうです。
階段を降りると分厚い防火ドアがあり、カードキーさえあれば会社の中に入れますが、何も持ってないAさんはそのままドアを前で横になっていたそうです。
どれくらい時間が経ったか分かりませんが、
物音が聞こえ、目が覚めたAさんが起き上がると
誰もいない筈の会社の中の方から分厚い防火ドアをドン!ドン!ドン!ドン!と叩かれたそうです。
ビックリしたAさんはそのまま飛び起きて、ビルを出ていきました。
寒さより怖さの方が勝ったAさんは、結局近くの公園で一晩を過ごしたそうです。
本社には「いる」と噂を聞いていましたが、Aさん自身からこの話を聞いた時は本当に怖くなりました。
後日談:
- 幽霊が見えるという社員がここ(本社)にはいると言っていたそうで、地下で通気孔みたいな窓が天井近くにありますが、そこから人が覗いているや、会議室はすりガラスになっているのですが、誰かが通った姿を見たといった話や最後に一人でオフィスに残ってると誰もいない筈のフロアの方から物音が聞こえると言った噂がたくさんありました。 そのせいか、みんな最後一人にならないようにしているそうです…。
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