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長編

犬のおばさん

匿名 2日前
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母と私がふざけているのをむしろ嗜めようとして、 あまりそのお客さんについては話そうとしませんでした。 それからというもの、 我が家ではそのお客さんを「犬のおばさん」と呼ぶようになりました。 犬のおばさんは、多い時でほぼ毎日のように集中的に祖母の店へ立ち寄って 店内に置いてあった椅子に腰かけて2-3時間色々な話をしては帰っていきました。 話の内容はお客さんの話だから、と教えてもらえませんでしたが 「他のお客さんの迷惑になってしまっている」と、 たまに祖母が母に愚痴をこぼすように話していました。 「ご飯の時間だ」と言って犬用の缶詰を取り出し ぬいぐるみに食べさせようとするなど、その他にも奇怪な行動をする事があって 他のお客さんが怖がってしまったことがあったようでした。 でも、気前よく商品を買ってくれるし、実害もないのに無碍にするわけにもいかず そのまま犬のおばさんは祖母のお店の常連客となり、ご贔屓頂く形となりました。 衝撃だった初めての遭遇から数年が経ち、 犬のおばさんは相変わらず祖母の店へ足を運んでくれていました。 祖母含め家族一同、その存在にすっかり慣れてしまって 私も出くわしたら普通に挨拶して少し会話するなど、 その頃には普通に接するようになっていました。 犬のおばさんに関して特に話題にあがる事もなく、 平穏な毎日を過ごしていたある日の夕方から夜にかけて ちょっぴり不思議な事が起こったのです。 その日、父以外はもうみんな帰宅していて、母はみんなの夕飯の支度をしてくれていました。 冬だったので日が暮れるのが早く、父の為に玄関の外の電気をつけた直後にそれは起きました。 私は自分の部屋で漫画を読んでいて部屋のドアを半分くらい開けていたのですが 部屋の目の前にある廊下から大きなパチッ!と響くような音が急に鳴って 点けてあった廊下の電気の灯りが同時に2つ消えたのです。 私の部屋の隣が兄の部屋だったのですが、 ドアを閉め切っていた兄にもそのパチッ!という音が聞こえたようで 二人それぞれ部屋から顔を覗かせながら廊下の電気が切れたことを確認して、母を呼びました。 隣同士にある電球が2ついっぺんに切れたことから、 母は念の為にブレーカーに問題ないか確認をしていましたが、単に電球が切れただけでした。 でも私はあの響くようなパチッ!という音が耳に残っていて、なんとなく嫌な印象を受けたのです。 でも、まあ偶然ってあるだ

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