
長編
犬のおばさん
匿名 2日前
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いました」
それを聞いた祖母は、口に出していなかった嫌な予感が大当たりしてしまった事に驚いて
何日に亡くなったのか聞くと、祖母にぬいぐるみを預けに来た日の夕方頃だという事でした。
祖母「葬儀はもう終わったのですか?お世話になったので参列させて頂ければと思いますが」
息子さん「ありがとうございます。明日の予定です。
でも葬儀は親族のみで行いますので、お気持ちだけ頂戴します。」
そんな会話の後、祖母は言った方が良いだろうと判断して
ぬいぐるみを家へ持ち帰ったところ、犬のおばさんが亡くなった時刻あたりに
不思議な事にぬいぐるみを置いた部屋の真下近くの廊下の電球が切れて
孫娘が原因不明の高熱を出してうなされたので
申し訳なかったがぬいぐるみはお店で保管させてもらったのだと伝えたそうです。
そして、まだ間に合うなら、ぬいぐるみも棺に入れてあげた方が良いと思うと話したそうです。
息子さんはそれを聞いてあまり驚く様子もなく、
「それはご家族の方々にも大変ご迷惑をかけてしまったようで申し訳ありませんでした。
普通ならそんな話を聞いたらぬいぐるみも一緒に火葬したそうした方がいいと思うかもしれませんが、
その話を伺って、母がいかにこのぬいぐるみを大切にしていたかがよくわかりました。
これからはぬいぐるみを母の形見として大切に保管していきます。」
そう言って、何度も頭を下げながら店を後にしそれから息子さんを見かける事は一度もなかったそうです。
たまにあのパチッ!という音を思い出しながら、
ぬいぐるみは今どうなっているかと考えます。
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