
廃屋の中で、私たちは肝試しをすることに決めた。大学生の友人二人と、私は興味本位で昔の悪霊の噂を思い出しながら、古い手紙を取り出して読み上げた。すると、突然、周囲の気温が下がり、何かが私たちを見ているような不気味な感覚が襲ってきた。
それでも、私たちは恐怖心を抱えながらも楽しんでいた。だが、手紙を読み終えると、急に一人の友人が「何かがいる!」と叫び、後ろを振り返った。私たちは振り向いたが、何も見えない。
その瞬間、もう一人の友人が背後から突き飛ばされたように倒れ、声を上げた。「誰かに押された!」
私たちは混乱し、急いで廃屋から逃げ出そうとしたが、廊下の壁がゆがんで見え、まるで何かが私たちを引き止めるかのようだった。廃屋の出口がどれだけ遠く感じたことか。
外に出たとき、私たちは放心状態だったが、友人の一人は「何かを見た気がする」と呟いた。その言葉が耳に残り、気味が悪い思いを抱えながら帰路についた。
その翌日、友人の一人が大学に現れなかった。心配して電話をしたが、彼は不在だった。数日後、彼の部屋からは誰も出てこなかった。結局、彼がどうなったのかは今でもわからない。
私たちはこの出来事を思い出し、二度と肝試しをしないと誓った。あの手紙が何を呼び寄せたのか、今でも恐ろしい謎のままだ。
そして、あの廃屋には、今でも誰かがいるのかもしれない。
手紙に書かれていた警告の意味が、今になって身に沁みている。
それからというもの、夜になると、耳元で微かな囁きが聞こえるようになった。
「出て行け…」という声が、いつも私を脅かす。
私はただ、何が起こったかを知りたいだけなのに。恐怖の影が、私を追い続ける。
その勇気を持って、真相を探ろうとした瞬間、私の前に現れた悪霊が、私を引きずり込むように微笑んだ。
その笑顔は、まるで私を待っていたかのように。
もう逃げられないのだ。
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