
夕暮れの薄暗い公園を友人と歩いていた。周囲にはわずかに残る秋の風が心地よいが、何となく不気味な気配が漂っていた。公園の隅には古びたベンチがあり、その近くを通りかかると、耳をつんざくような「ごぼるるる…」という音がした。
「何だろう、誰かがいるのかな?」と友人が言い、私たちは立ち止まった。その音は途切れ途切れで、まるで誰かがうがいをしているようだった。しかし、周囲には誰も見当たらない。私たちはそのまま無視して進むことにした。
次の日、また同じ公園に訪れた時、「げほっ…ごぷっ…」という音が耳に入り、気になって仕方がなかった。音は次第に大きくなり、次に「おんぶるるるる…」という声が混じったように聞こえた。友人は恐る恐る声の主を探そうとしたが、私はすぐにその場から離れた。
その後、何度か公園に足を運んだが、音は聞こえなくなった。しかし、最後に聞いた時の「おんぶるるるる…」という声が頭から離れなかった。友人によると、何かが喉を詰まらせている音だったのではないかと。
数日後、その公園で不幸な事故が報じられた。喉に異物が詰まった女性が発見されたという。友人と私は顔を見合わせ、恐怖で一瞬凍りついた。あの音は、彼女の最後の囁きだったのかもしれない。私たちはもう二度とあの公園には行けないだろう。どこかに残る音が、未だに私たちを呼んでいる気がしたからだ。
不気味なささやきが、秋の風に乗って私たちの耳に届くことがないように願った。
でも、その音は、私の心の中でいつまでも響いているのだ。
その音は、まるで誰かが私を呼んでいるようで…。
私たちは、その音が何を意味しているのか、もう知ることができない。
私たちが聞いたのは、ただの音ではなかったのかもしれない。
それが、何を告げているのか、もう分からないのだから。
最後に、友人が言った。「あの音は、ただの声じゃない。何かを伝えようとしている…」
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