
短編
幽霊マンション
匿名 2日前
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これは同僚が経過した実際の話です。
同僚は、千葉県の田舎町に住んでいました。幼少期は周りに子供がおらず弟と2人でいろいろな所に冒険しに行っていたそうです。
ただ一つ、親から幽霊マンションには近づいてはいけないと言われておりました。
でも子供でそんなことを言われたら行きたくなるのは当然です。
ある日2人はその言いつけを破って幽霊マンションに行ってしまったそうです。
好奇心旺盛な同僚はわくわくしながら中に入っていったそうですが、弟は怖くてずっと帰ろうと言っていたそうです。
中に入るとありきたりな廃虚といった感じで、もの珍しいものは無かった。
そしてエントランスの正面に二階へと続く階段があり、二階に上がろうと思ったそうです。
二階に行くと急に薄暗くなり、少し怖いと思いつつも各部屋を開けていくことにしました。
弟は恐怖のあまりずっと兄に引っ付き帰ろう帰ろうと繰り返していました。
そして一番薄汚れた部屋を開けると目の前には割れた窓とカラスの死骸が横たわっていました。
流石の兄も恐怖を感じ、2人とも大声をあげて走り出しました。
弟を振り払って我先に一階へと降り、あと少しでエントランスに差し掛かった時、弟の声が聞こえました。
お兄ちゃんたすけて!
振り返ってみると、後ろ襟を誰かに引っ張られ、全く前に進めず泣きじゃくる弟を目の当たりにしました。
あまりの恐怖に弟を置いて家に帰り、母親にこのことを伝えました。
幽霊マンションで弟がだれかに捕まったと…
すると母親は
何故あんなところにいったの!!
と凄まじい形相で行ってきたそうです。
嫌々ながらも母親と弟の所へ向かいました。
中にはいると依然として掴まれ、ぐったりとした弟の姿がありました。
恐る恐る近づいてみると
なんと
手すりの先端のかえっている部分が襟に引っかかっておりました。
おわり
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