
あの日の出来事は、今でも鮮明に覚えている。大学生の冬休み、友人たちと一緒に山岳地帯のハイキングコースへ行くことになった。雪化粧した山々は美しかったが、寒さに震えながらも期待に胸を膨らませていた。
友人の中には、山の探検が大好きなAがいた。彼は、冬山の美しさや静寂を楽しむことに熱心で、いつも新しい冒険を求めていた。Bはその反対で、どちらかというと温かい部屋でのんびり過ごしたいタイプだったが、Aの誘いに乗ってきた。
そして、CとDも一緒に参加。彼らは元気いっぱいに雪合戦を始め、私はその様子をデジカメで撮影することにした。そこで、ふと気づいたのがAの発言だった。
「この山には、昔から人々が神様にお供え物をする場所があるらしいんだ。饅頭やお菓子を見つけたら、そこに供えられたものかもしれない。」
不思議に思い、私たちはその話に興味を持った。Bは「そんなもの、見つかるわけないだろう」と冷ややかな反応を示したが、Aは笑って「なら、行ってみようよ!」と提案した。
ハイキングを続けるうちに、私たちは少し開けた場所に辿り着いた。そこには、古びた石の祠があり、その前には白い饅頭が二つ供えられていた。Aは目を輝かせて、「見て、これだよ!お供え物だ!」と声を上げた。
しかし、Bは警戒心を抱き、「これ、食べるのは危険だろ。何日も前のものかもしれないし、腐っているかもしれない。」と反論した。しかし、Aは饅頭に魅了され、手に取ってしまった。彼は一口かじり、「美味しいぞ、これ!」と叫んだ。
それから、私たちはその饅頭を食べることに。Cも恐る恐る一口、Dは信じられないといった表情で見ていた。しばらくすると、Aの表情が変わり、突然彼は「俺、山の中に行く!」と言って、どこかへ走り去ってしまった。
驚いた私たちは追いかけたが、すぐに彼の姿は見えなくなった。私たちの心には不安が広がり、Bは「やっぱりおかしい。戻ろう」と言ったが、私も何かが起こったのではないかと感じていた。
その後、私たちはAを探し続けたが、彼は見つからなかった。ハイキングコースを行ったり来たりし、私たちは焦り始めた。ついには、私がデジカメで撮影した映像を確認し、異様な光景が映っているのを見つけた。そこには、Aが饅頭を食べる瞬間が映されており、その後の瞬間には彼が消える様子があった。
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