
長編
夢、現実
あるしーな 2016年4月10日
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今回が初めての投稿になります
文章力がない、読みずらい、何年も前のことで記憶があやふやな部分があります
その時はすみません
そして、今回の話は、怖いというより不思議系なのかな?と思いますので、怖い話を期待しないこと、前置きの話が長いことが、注意点です
(実際怖くないので、暇な方はどうぞ!)
それでは、話をしていきます
この話は私が小学生5年の時
今から11年(2005年)くらい前のことでしょうか?
クラスは私含め、19人しかいない超ド田舎の古い学校です
周りにはなーんにもなくて、見渡す限りの田んぼと、これでもかという程、杉しかはえてない山
その中に絵がクラス1うまくて、とても可愛くて大人になったら絶対美人だろうなっていうmちゃんがいました
私はある時の図工でmちゃんと喧嘩しました
記憶が薄れてますが、確かmちゃんの作品をパクった事で、騒ぎになりました
当日絵で2番目って言われてたのに、悔しかった自分がいた事を覚えています
mちゃんに直接言われたのではなく、mちゃんが思ったことを友達が聞いて言われたことでした
それから、mちゃんは口を聞いてくれなくなりました
本人に直接謝ろうとしても、走って逃げられる
私「ねぇ!ちょっといい?こないだは……」
m「…………」
って感じで……
そんな日が数日続いたある日から、mちゃんが突然体調不良になり、学校に来なくなりました
頭が痛い、体が突然、痙攣して麻痺して動かなくなるとのことで……
あの騒ぎをしてから、謝ることもままならず、会えなくなってしまいました
何故なら、学校から遠い病院に入院する事になったから
mちゃんは12歳にして脳に腫瘍が出来てたようです
(ずっとあえなくて、一緒に卒業も出来ないなんて!
そんなの悲しすぎる!)と思った私は、mちゃんの弟をしっている友達に、くまのプーさんのぬいぐるみと、卒業式前の夜に徹夜で書いた手紙を渡すように言いました
手紙の中には、「あのときはごめん……そして、体の具合をとても心配しています、元気になって一緒に中学で過ごしたい」
と、書いた様な……(すみません、記憶が)
それからずーっと会えないまま中1になり、女子のみんなが心配で私も元気かどうか、気になってたため、みんなでお見合いに行きました
丁度、mちゃんは家に帰ってきてたようで、遠くの病院に行くには、移動手段が電車か親の車で限られてたので、会えた事にとても嬉しくなりました
本当は手紙が無事届いたこと、そして、また直接謝りたかった
でも、時間が経ちすぎて逆に気まずくて聞けなかった、本当は言いたくて聞きたくていたけど、久しぶりの再会だから、やめました
私「元気?体の調子は大丈夫?」
m「うん!今はいつもより調子が良いよ、もんなが作ってくれた千羽鶴も飾ってたから、元気!」
と、笑顔でニコニコと話し、他のみんなもたわいの無い話をしながら(良かった!)とみんな同じ感情だったと思います
その時にみんなの為、私の為に
100均とかに売ってる、プラスチックの透明な板(?)で絵を書いてレンジで温めると、縮んでオリジナルキーホルダーを作れるのを皆さん知ってますか?
あれでmちゃんがニコチャンみたいな顔に、一人一人のイメージの色で顔を塗り、名前が書いてあるオリジナルキーホルダーをもらいました
私はオレンジではるちゃん(別名)って書いてありました
それを大切に自分の机にしまってました
その数ヶ月後から急におかしな物を見るようになったりしました
霊感が強い友達といたせいなのかなんなのか、人間じゃない物を見るようになりました
まさか、それが、こうなるとは思ってもいなかったとは
さぁここからが本題です
そして、また、月日は流れ……
中二になった夏休みの時
夏休みの最後の日でもう終わりというのに、毎年の恒例とも言える、地獄の宿題を徹夜で終わらせる行事(笑)
まぁ、自分が遊びまくって親にも注意されてるのにやらないという自業自得さで、心の中は泣きながら
(うわぁああぁぁぁ!!!死ぬ、死んじゃう、指疲れたあぁぁ)
って思いながら、やってました
お母さんは寝ずにサボらないか見張ってて、
お姉ちゃんはちょこっとだけやれば終わるくらいで、お母さんと一緒に起きててくれてました
(今では申し訳ないです^^;)
そして、12時になった頃、外から
「ギャーギャー」
「グァーグァーグァー」
「ガァーガァー」
と、無数のカラスが泣き始めました
それは、突然に鳴き出し、何かに騒ぐようにザワザワと、鳴いているのです
20匹とかそんなんじゃなくてもっと、鳴いてたと思います
それくらい、夜中のシン……と静まる夜の中では、カラスの鳴き声が異様に響き渡り、不気味で震えるようでした
丁度私はそこで珍しく
珍しくいつもより早く終わりました
早くと言っても1時近くくらい……^^;
(お母さん……ごめんなさい、汗)
そして、お母さんは
母「なんか……気味悪いね……寝ようか?」
私「うん、寝よう、丁度終わった」
姉「こわ、寝よう、なんか、聞いてると嫌な感じがする」
と、最後にそう話して、それぞれ寝ました
1度熟睡したのに、何時くらいでしょうか?
ちょっと明るかったから、3時?4時くらいかな?
その時もカラスはあの時と同じように
ザワザワと鳴いていました
そしてまた、眠りについた後
(夢の中)
私は丘のような場所で、歩いていました
一面芝生と色とりどりの花で、空は雲一つなく、太陽がサンサンと光を放ち、川は透き通ってて、底の石が見える程、分かりやすく言うと、春の陽気のようで、それはそれは、綺麗な場所で、心安らぐ場所、今思えば、夢(?)って思うほどリアルでした
歩いていたら、あれだけ見とれるほど綺麗だったのに、風が急に(ブアッ!!!)っと強く吹いた途端、世界が変わりました
あまりにも強かったから目をつぶってましたが、見渡すと、
地面は緑はなく、乾ききって深く深く割れた、あたり見渡しても地割れで、水分も一切無い状態
現実で言えば田んぼがカラッカラッに乾いて地割れになった状態(分かりにくいかも^^;)
地平線までその地割れがつづいてました
遠くには、よくハロウィンとかで見るような、ウネウネしたような木
真っ黒くて、それがあたりに何十本も生えてるが、枯れてる様子で、その上には何千ともいえるカラスが止まってました
空は赤黒く、血のような色でした
世界の空がどこ見ても赤黒く地平線もそうでした
空にも何千何百とも言えるカラスがギャーギャーと、不気味な鳴き声で飛び交っていて、無数の黒い羽が降り注ぎます
その空に飛んでいたうちの1羽のカラスが私の前に降りてきました
そして、なんとカラスが喋りだしました(夢だから……)
男性の若い声でした
20くらいかな?
カラス「お前の大切な人を連れていく」
私は驚き、オドオドながら、聞きました
私「え?それって、誰?そしてあなたは何?」
カラス「……最後だ」
私(???)
すると、どのから来たのか、目の前に友達のmちゃんがいました
気がつくと目の前に突然現れたので、私は話についていけず、さっきから突然すぎてついていけず、頭がこんがらがってちょっとパニック状態
それでも、構わずにmちゃんは
m「あたしね……、あのね、……行かなきゃならないんだ……」
私「え?どこに?」
m⑅「……………………」
私「ねぇ!!それってどこなの?お願いいかないで」
(何故か嫌な予感がしたから)
カラス「時間だ…………」
と、カラスが言った途端、ムクムクッ!!!
と、カラスが巨大化しました
現実で言えば、建物2階分くらいの巨体に
そして、サッと目にも止まらぬ速さで低空飛行し、mちゃんがカラスの背中に飛び乗りをしたら
m「……………………さようなら」
と、言いながら飛んでいきました
私「待って!!!いかないで!!お願い!お願いだから!連れてかないで!…………お願い」と叫んだ瞬間
赤黒かった空が一面真っ白になり、はるか彼方にカラスの黒い影しか見えなくなりました
そこで、なんかビッショビショになってることに気が付き「はっ!?」と起きました
私は泣きながら寝ていたようです
しかも、顔がグチャグチャになってて、枕が涙でベチャベチャに濡れてました
どんだけ、泣いていたんだか……
時間を見たら、6時41分でした
その日は確か9時から学校だったため、時間は大丈夫でした
(あの夢は何だったんだろう……?よくあるホラーにありそうだよね、そんなmちゃんがね、死ぬなんて無い無い)
と、軽くモヤモヤしながらアレは、「ただの夢」で笑って忘れようとしました
朝ごはんを食べてる間に朝早くから電話がなりました
友達「ねぇ!!聞いて!大変なの!」
私「何が?てか、早いね」
友達「mちゃんがね!!……mちゃんが……死んだって……」
私「え?……」
私は頭が真っ白になった……
え?そんなこと?ドラマとか、映画のことでしょ?
笑わせないでよ
あの夢は偶然だよね?
冗談だよね……そうだよね?
と、色んな気持ちがこみ上げた
もちろん、友達は夢の事なんて全く知らない
私「え?それ……ほんとなの……?」
友達「あのね、mちゃんは眠るように亡くなったみたいだよ、病室で誰にも見届けられずに急に眠るように……そして、亡くなった時間が大体、3時くらいなんだって、お葬式は近々あげるみたいだから、決まったら、みんなで連絡しあうみたいだからね」
私「え…………、うん、分かった、ありがとう、教えてくれて」
友達「うん、良いよ、じゃ、ウチはまた別な人に同じこと連絡するからそれじゃあ!」
と、話が終わった……
私はもう、なんのことだか分からなかった
真っ白で何も考えられないまま、気が付いたら学校にいたって感じで……
それだけショックだったんだと思う
まともに、あれから話せなくてごめんも直接言えなくて……引きずりすぎだけど、こうなるとは思ってもいなかった出来事です
友達にこのことを話しても誰も信じてくれなかったし、泣いたら隣のイジメてくる奴に「○○(同じ出身校の男子の名前)は、泣いてなんかいない、お前がその程度で泣いてて目障り」と、いわれる始末
だから、もう、黙って葬式をあげた
写真は1度もmちゃんが着れることが出来なかった、中学の制服が合成で着せられている写真だった
みんなは「最後に夢でもきせられることが出来て良かった」
私もそう思いました
あれから、月日は流れ私は21歳の社会人になりました
沢山の人と巡り、沢山の迷惑とそして感謝も、数々の貴重な体験もし、嫌なことも、良いことも含め経験にして大人になりました
この事だけはいつまでも忘れられないんです
鮮明に
夢にmちゃんがさよならを言いにきたことを
従兄弟のお墓の隣が偶然にもmちゃんのお墓なのです
毎年の盆などには、従兄弟のお墓にお参りするとき、勝手にですが、mちゃんのお墓に線香をおいて拝みます
そして、いつまでもこの年になっても、あの、最後にプレゼントしてくれたオリジナルのキーホルダーを大切に持っています
お墓に線香を置くといつも思うことが、
(mちゃん元気かな?、今生きてたらどんな子かな?美人だろうな〜(笑)、どんな職についてたのかな?絵がうまかったからそっち系かな〜)ってたまに思うんです
「謝りたかった」
それだけですが、同級生ではもうmちゃんの存在は昔の思い出で、話題にはやっぱり出てきません
それって悲しくないかな?
ある人が生きたことが段々と忘れていくって
私は周りが忘れても、私はいつまでも覚えていたいのです
お盆の時に線香をあげて拝みながら……そう、思うのです
ここまで読んでいただいてありがとうございました
全然怖いどころか、怖くない
すみません(;´д`)
それにやらせ感?ネタっぽいですね^^;
やっぱり……
この話は実話ですが、信じなくてもいいんです
ただ、この事があったと、ずっと誰かに聞いて欲しかったのです
11年間もほとんど誰にも言わずにいたから……
読んでくださって本当にありがとうございました(*´﹀`*)!
この怖い話はどうでしたか?
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