
大学生の時のことです。
友人と帰る道すがら、ふと思い立って郊外の廃屋になりかけたカラオケ店に寄りました。そこはかつて賑わっていた場所ですが、今では薄暗く、少し不気味な雰囲気を醸し出していました。店内に入ると、店主と思われる50代の男性が一人、無表情で接客してくれました。
私は採点機能を使って歌い始めました。1時間ほど経った頃、突然、隣の部屋から男性の絶叫が響きました。驚いてドアを開けると、誰もいない静かな店内。空気が凍りつくようでしたが、気のせいだと思い直し、再び歌い始めることにしました。
しかし、その後も何度か叫び声が聞こえました。今度は悲痛な叫びで、何かを訴えるような声でした。恐怖が心を支配し、私はお金を置いてすぐに店を後にしました。帰り道、心臓が早鐘のように鳴り響いていました。家に着くと、母に心配されるほど青ざめていましたが、何も言えず、ただ大丈夫だと答えました。
それから数週間後、そのカラオケ店が閉店したというニュースを耳にしました。自分が感じた恐怖から解放されたように思えましたが、何かが引っかかっていました。
ある日、テレビでそのカラオケ店の特集が流れました。店の解体中に、男性の遺体が見つかったとのこと。衝撃が走りました。その遺体は、私が聞いた叫び声の主だったのかもしれないと、背筋が凍る思いでした。
私が聞いた叫び声は、もうこの世に存在しない人の声だったのだと考えると、恐怖が胸を締め付けました。あの店主が何をしていたのか、知るのが恐ろしかったので、事件の詳細を知ろうとはしませんでした。
あれから時が経ち、あのカラオケ店はもう存在しません。今も時折、あの悲痛な叫び声が耳に残ります。誰かにこの話を聞いてもらいたくて、投稿しました。少しでも気持ちが楽になればと思います。ありがとうございました。
(この話はフィクションです。)
拙い文で申し訳ありませんが、読んでいただけて感謝しています。
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