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長編

友人

匿名 3日前
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付いてくる。 只事ではないと感じた私は背を向け走り出す。 しかし距離は詰まる一方で、いつしか追い付かれる。 Y君は、手にしていた刃物で私を滅多刺しにする。 動かなくなった私の上でY君は何かを呟いている。 そんな夢だ。 そんな夢ばかりを見ていた私はいつしか現実に起こるのではないだろうか、と考えた。 あれだけ暴力を振るうY君なら有り得る話だ。 そして最近姿を見ていないのも気掛かりだった。 学校にも来ていないのだ。 私は友人数人を連れてY君の家に行くことにした。 姿が見えない間に何をしているのか、どうしようもない事態ならY君の機嫌をとる必要がある、とそう考えていた。 本当に夢の通りになったらどうしよう、などと考えながら木の棒という何とも頼りない武器を片手に、私達はY君の家に向かった。 もちろん夢の話は友人にはしなかった。 夢の話を信じるなど馬鹿らしいことだし、信じてくれるとも思っていなかったからだ。 だから、遊びの一環、という体での誘いだった。 目的地に到着し、インターホンを鳴らした。 鼓動が異常な程に速くなる。 だが、誰も出てくる気配がない。 もう一度鳴らす。 やはり気配がない。 (どこかに出掛けてるのかな?) 拍子抜けと安堵感を抱えた私が踵を返そうとした時、1人の友人がこう言った。 「N君帰ってきてるの?」 何を言っているのだろうか。 N君はもう何ヶ月も前にいなくなったではないか。 「Y君最近見てないから何してるのかなって思っただけ」 「Y君って誰?」 (え‥‥?) 「ここはN君の家じゃん」 言っている意味が分からなかった。 確かにN君の家ではあるが、今はY君が住んでいる。 だからY君がここにいることは皆知っているはずなのに、まるで初めからそんな人などいなかったような、そんな口振りだ。 確かに私以外はY君から酷い仕打ちを受けていたから、無視でもしたい感覚なのは分からなくもない。 しかし皆、本当に知らないような顔で私を見てくる。 「何言ってんの?皆で遊んだりもしてたじゃん」 私が言うと、皆が困ったように顔を合わせている。 訳が分からなかった。 私も何を言えば良いのか分からず、所在無さげに視線を彷徨わせていると、ある事に気付いた。 Y君が持っていた玩具や自転車もそこにはなかった

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  • 最後まで見ていませんけど、内容は分かっていますし、でも動画を欲しいね。もしコメントを見たらコメントを下さい。
  • スト
  • 面白かった!
    いざよい
  • どうしてなかなかおもしろく、怖くもある。お話にひきこまれてしまいました。
    夢幻
  • 友達のふりをした府幽霊。なかなか面白かった❗
    ゆんちゃん
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