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長編

友人

匿名 3日前
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。 全てがN君が出て行ったままなのだ。 庭の草も伸びっぱなし。 よく見ればそこら中蜘蛛の巣が張っている。 よく考えれば確かに変だ。 誰が好き好んで酷い仕打ちをした相手の家に行きたがるだろうか。 何が起こっているのだろうか。 私は狐につままれたような気分になった。 その後、適当に話を合わせてその場を後にした。 次の日学校でY君のことを聞き回った。 先生にも生徒にも聞いた。 だが、誰1人として覚えていない。 誰か1人くらい悪口なり何なり言っても良いはずなのに、誰1人として 「知らない」 そればかりだ。 考えてみれば、Y君を校舎内で見かけたことがない。 仲良く遊んでいた頃も、一緒に帰ろうとY君の教室まで行ってもいつもY君はいなかった。 グラウンドでY君と一緒に遊んでいた友人達も昨日の友人達で、それ以外の人と遊んでいるY君を見たことがない。 ましてやその担任までもが 「誰だい?そのY君って」 そう言われてはどうしようもない。 (何で誰もY君のことを知らないって言うの?) 私には何が起こっているのか理解出来なかった。 Y君は実在した人で、現に私と友人達は遊んでいる。 なのに誰1人知らないと言う。 一緒に遊んだ友人達までもが、だ。 私は何が起こっているのか確かめるためにY君の家を再度訪れた。 やはり、何ヶ月も前にN君が出て行った時と変わらない。 何もない。 この前まで間違いなくあったはずのものが、そこには何もなかった。 インターホンを鳴らした。 何度も鳴らした。 だがやはり何の気配もない。 恐怖心も何もなかった。 ただ何が起こっているのか、と困惑した感情でいっぱいだった。 Y君なんていない 信じられるわけがない、だけど信じるしかない現実に困惑したまま、私は帰ろうと一歩下がった。 その時、私の視界にリビングのカーテンが微かに揺れるのが見えた。 リビングに目を移す。 が、誰もいない。 気のせいか、とそう思った瞬間、目が合った。 リビングのカーテンの隙間から覗く目。 小学生くらいの高さの位置にある目。 陽の光に照らされたレースのカーテンはその人物のシルエットを浮かべている。 浮かべているはずなのに。 身体はそこにはなかった。 身体はないのに、目だけが私を見ている。 しかし、それが本当に目だったのか、私には確認することは出来なかった。 私はその場から逃

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  • 最後まで見ていませんけど、内容は分かっていますし、でも動画を欲しいね。もしコメントを見たらコメントを下さい。
  • スト
  • 面白かった!
    いざよい
  • どうしてなかなかおもしろく、怖くもある。お話にひきこまれてしまいました。
    夢幻
  • 友達のふりをした府幽霊。なかなか面白かった❗
    ゆんちゃん
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