
短編
おばあちゃん?
匿名 2日前
chat_bubble 2
762 views
これは私が中学生の時の話しです。
私は小学生の時からイジメに合っていました。
そのおかげで、いわゆる登校拒否児だったのですが
なんとか中学は進学しました。
それから中学一年生の時は、なんとかイジメにも耐えて頑張って登校していたのですが、中学二年の時に大好きだった父方のおばあちゃんが亡くなりました。
そのショックもあって、イジメも続いていたので
再び登校拒否になりました。
少し話しが逸れますが、その頃私は祖母と同じ部屋で寝ていて
祖母が亡くなった後もずっとその部屋が私の部屋になっていたのですが
私の部屋のドアの前は廊下があり、廊下を跨いだ真正面には畳の部屋が2部屋続いていて
その2部屋目は仏間でした。
さて、これから元の話に戻します。
その日も学校に行けないまま、両親は仕事に行った家に一人いて、部屋に籠もっていました。
すると仏間の真ん中辺りで
『ミシミシ』と誰かが畳の上を歩く音がするのです。
でも私はあまり気にしていませんでした。
が、その音は仏間の真ん中辺りをグルグル回っていました。
そして何周かした後、隣の部屋に移りました。
ただし、そこの部屋を真っ直ぐ通り抜けた足音は廊下を歩く足音に変わり、私の部屋のドアの前でピタリと止まりました。
さすがに少し気味が悪いと思い、ドアを開けてみました。
が、当然誰もいません。
「気のせい?」
と思いドアを閉めてまた横になりました。
するとまた、仏間をグルグル回る足音が…
そして同じように隣の部屋に移り、廊下を歩いて部屋の前で止まります。
その日から数日、同じことが繰り返しました。
ある日から聞こえることはなくなりましたが、
今考えると
登校拒否を続ける私を心配した祖母が現れていたのかもしれません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(2件)
- すぐ、ドア開けれる勇気あるのスゴッ謹次
- すぐ、ドア開けれる勇気あるのスゴッ謹次