
(「女子高生と不気味な回送電車」の続き)
・・
電車の中で目を覚ます桜子。
「よかった。夢だったんだ。」
あたりには他に乗客が何人かいて、電車は通常通りに動いていた。
実際、桜子が降りる駅は「県総合運動場」ではなく「草薙」だった。
車でならどちらからでも帰れるが、草薙駅からなら一本道で分かりやすいし静鉄でもJRでも草薙駅に行けるので、桜子がお迎えを頼むときは草薙駅にしていた。
しばらくすると電車は、あの県総合運動場駅に着いた。
ドアが開くと隣のホームには電車が何も停まってなかった。
そしてドアが閉まり、駅を出発する電車。
桜子は何であんな夢を見たんだろうと不思議に考えていた。
そして電車は草薙駅に着いた。
静鉄の草薙駅から少し歩くと、ロータリーに桜子の家の車が停まっていた。
車の近くでは、桜子の母の由紀子が車から降りて桜子の来る方をずっと見ていて少し心配そうに桜子を迎えていた。
「おかえりなさい。遅かったね。」
「ごめんね。」
桜子は助手席に座り、由紀子が車を発進させた。
ロータリーにはタクシーも停まっていて、桜子は助手席からすぐ真横にいるタクシーを見ていた。
タクシーの運転手があの夢に出てきた男・・・という訳ではなく普通の男性運転手だったが、運転手は桜子の方を不思議そうに見ていた。
・・
「桜子が見たがっていたあの映画見に行ったんだよね!楽しかった?」
「うん。すごくよかったよ!」
由紀子は映画の内容に話題を振り、誰と行ったのかは聞かなかった。
今朝、桜子がいつになくおめかしをして出掛けて行ったことや最近の様子から、由紀子は桜子が誰か男子とデートにでも行ったのではないかと気づいていた。
だが、桜子から話さない限りはそっとしておいた方がいいかなぁと思う由紀子だった。
後日談:
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