
私には、4歳年上の姉がいます。
姉は大学を卒業後、すぐに東京に上京し、一人暮らしを始めました。久しぶりに彼女から連絡があり、引っ越しを手伝ってほしいと頼まれました。
急なことだったので「どうして?」と尋ねると、彼女は隣人にまつわる不気味な出来事を語り始めました。
姉の隣には、年齢不詳の夫婦が住んでいて、いつも大声で話したり、夜中に物音を立てていたそうです。特に最近は、家具を倒しているかのような音が響き渡り、寝ることすらままならなかったといいます。
「お願いだから、家に帰ってきてみてよ」と、私は彼女を実家に呼び戻しました。
実家に戻った姉は、かつての華やかな姿が消え、見る影もありませんでした。彼女はストレスからか、急激に太り、疲れ切った表情をしていました。
「全ては隣人のせいだ」と、恨みの眼差しで私を見つめる彼女に、恐怖を感じました。
実家に帰ってから1週間後、姉は新しい住まいを見つけるために不動産会社に連絡を入れ始めました。姉の荷物をまとめるため、私は彼女が住んでいたマンションへ向かうことにしました。
その古びたマンションに到着し、鍵を開けた瞬間、目の前に広がったのは信じられない光景でした。部屋はまるで誰かが襲撃したかのように散乱し、家具は倒れ、物があちこちに散らばっていました。
恐怖で震えながら姉に連絡し、警察を呼ぶことになりました。調査の結果、侵入者の痕跡はないとのこと。
この惨状は自力で片付けられるものではないため、専門業者に依頼することにしました。
引っ越しの準備が進む中、私たちは隣人に挨拶に行くことにしました。インターホンを鳴らすと、出てきたのは髪が乱れ、目が虚ろな中年の女性でした。彼女の背後には、腐った生ごみのような異臭が漂っていました。
不安が高まり、私たちは警察や市役所に連絡することに決めました。その後、姉の部屋の隣では、精神的に不安定になった女性と、長い間孤独に亡くなっていた男性が見つかったと聞きました。
騒音の正体は、恐らく彼らの関係にあったのでしょう。しかし、姉の部屋があれほど荒れていた理由は未だに謎のままです。
姉は新しい住まいで少しずつ元気を取り戻しています。しかし、後日、近所の人から聞いた話によると、あのマンションはもともと新築の時から住人同士のトラブルが絶えなかったとのこと。壁が薄く、騒音が響き渡り、住人たちはストレスを抱えていたそうです。
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